天皇 皇后両陛下・日本人として | 若狭勝オフィシャルブログ「法律家(Lawyer)、議員(Legislator)、そのL字路交差点に立って」Powered by Ameba

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天皇 皇后両陛下は、今、慰霊の旅でフィリピンを訪れておられます。

天皇陛下は、昨日のベニグノ・アキノ大統領主催の晩さん会において、
「先の大戦においては、罪のない110万人以上のフィリピン人が
 フィリピン国内で命を落としたことを日本人として忘れてはいけない」
というお言葉を述べられたとのことです。

陛下のお言葉は、これまで、国会開始式や今年元旦の皇居宮殿「松の間」において、
直に間近に拝聴しておりますが、その度に、そのお言葉の中に溢れる「人間愛」が、
心の奥深くまでしみわたる思いです。

今回のお言葉の中でも、陛下は、「わが国」としてとか、
「日本国」として「忘れてはいけない」と仰るのではなく、
「日本人」として忘れてはいけないという表現をお使いになり、
一人一人の人間として、個々の人間として、忘れないことが、
時代を超えて長く忘れないために大事であるということを
一層よく表しておられると感じた次第であります。

また、今回のご訪問で、公式行事以外にも、陛下のお考えに基づき、
「無名戦士」墓地をご訪問され、深く拝礼されたとのことでした。

憲法は「天皇は日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」と規定しています。
今上陛下は、私にとって、単にそれだけの象徴にとどまらず、
人間愛に満ち満ちている人の象徴であるように映っております。