むかし聞いた話です。
初当選した一回生議員は、無料で電車に乗車できるパスをもらえて、
「国会議員の特権ってすごい!」と驚いたという。
そのうち、それも当然であるかのごとく感じるようになり、
あげくの果て、パスがもらえなくなるという議論が出てきた際、
「なぜパスを無くすんだ!」と怒ったという。
これが、典型的な「麻痺」という病です。
国会議員をやっていると、いろいろな局面で
「麻痺」という病に段々とかかりやすくなります。
また、その昔、ある高名な政治家が後輩の政治家に、
政治家が心掛けるべき大事なこととして、
「なるべく電車に乗って通勤しなさい。
世の中の動きが一番分かるから」
と教えたそうです。
私、若狭は、国会議員になって1年余り経ちました。
当選直後から今に至るまで、足立区の自宅から、
議事堂や議員会館のある永田町まで電車で通っています。
国会議員というと、車で移動していると思われがちですが、
私は、「麻痺」病にかからぬように、
また、人や世の動きをリアルに肌で感じられるように、
日中も基本的に電車と徒歩で移動しています。
頂いているJRパスもごくごく限定的な場合しか使わず、
改札口にパスモをピッ!とタッチして利用しています。
もちろん、議員も役職によっては、車を使わなければならないのは確かです。
でも、私は、そのような立場にでもならない限り、今後も、
パスモをタッチして電車移動していきたいと思います。
それが「麻痺」病にかからぬための予防であり、
L字路交差点に立ち続けるための薬だと思って!