vol. 215
みなさんこんにちは!
ドイツ在住ピアニスト・音楽心理セラピストの
ラインスハーゲン わかなです。
こちらのブログでは
音楽や演奏についてドイツの音楽事情ドイツやドイツ人のこと
などについて発信しております。
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お忙しい中読みにきてくださって
ありがとうございます♪
あなたのタイプは?
私は、メイちゃんタイプでした。
先生の言うことを、全く疑いもせず
ただ言われるがままに
「はい、わかりました!」と
受け入れて弾いてました。
素直に受け取るので、
柔軟性は出るかもしれません。
が、落とし穴だと思うところは・・・
自分に落とし込めてないので、
上部だけの表現になる。
いわば「真似」している状態。
数名の先生から教えをいただいた時、
それぞれ言うことが違うと
「どう弾いたらいいのかわからない」状態になる。
これは、日本・韓国・中国のアジア人に
多い気がします。
この国の人たちは、
相手が一つでも年上だったら
「先輩」として敬語を使ったり
敬ったりします。
だから、年上の先生を敬うのは、
当然なわけです。
しかも昭和時代だったら、
「先生の言うことは、絶対!」
くらいの勢いだったのではないでしょうか。
だからこそ、アジア人の学生は
先生がレッスンで言うことを
「はい。はい。」と従順に聞き入れ、
そのように弾いていきます。
ちなみにドイツ人は
先生や地域や楽器にもよりますが、
ロストックの管楽器陣の先生と生徒は
タメ口です
メイちゃんは迷うから「メイ」
そう。
メイちゃんは自分で決められないのです。
A先生のレッスンでこう言われた。
B先生のレッスンで、A先生と違うことを言われた。
C先生のレッスンで、A先生ともB先生とも違うことを言われた。
※ここで「言われた」とは、
楽譜に書いていないことを読む、
いわば解釈についてです。
メイちゃんは、さらに答えを求めて
D先生のレッスンに行くかもしれません。
先生がこうしたら?と言ったら、
はい!と聞き入れる。
どうしてかな?、と疑問にも思わず。
疑問に思ったとしても、質問せず。
先生に言われたことを
忠実に守って演奏する。
それは一見「聞き分けの良い、素直な子」に
見えるかもしれません。
でも、メイちゃんは
ただ単に
自分で決められない
だけなのです。
自分の奏でる音楽なのに、
自分の演奏に責任を持つのは自分なのに、
先生に「こう弾いたら?」と誘導してもらえないと
音楽を作れない。
「先生がこう弾いたら?って言ったから」
そのように弾くことは、
もちろん、ありです。
ただ!!!
ただ!!!!!
それを、自分で納得して弾いているかどうか。
心の底から、納得できているか。
自分の中に落とし込んで、
咀嚼して、
そして、音に出す。
ってことをしてないと、
ただの真似、で終わってしまいます。
真似から入るのも大事です。
ただ、真似を真似で終わらせない。
バレンボイムに言わせると
それは「操作的」(manipuliert)演奏です。笑
〜〜〜〜〜〜〜
大きくなったメイちゃんは
少しずつ「私はこう弾きたいな」
と思うようになりました。
だけど、
レッスンでは先生に違うことを言われます。
「私はこう弾きたいけど、
先生はこう弾いた方がいいって言う。
明日試験なのに、どう弾こう・・・
明日は先生も聞きにくるし、
先生が言ったように弾かないと
やっぱりダメだよね・・・」
こんなことを思いながら
試験前日を過ごし、
当日は、迷いながら弾くのでした
ナオモトくんとテツオくんが出てこなかったー笑
明日書きます!
今日はここまで!
最後まで読んでくださり、
ありがとうございました!
半年に一度のお知らせです!!