前回に引き続き、6年前の乳がんの治療記録の続きです。
(⑥再手術)
2017年4月10日(月)
手術室から戻り、ベッドで寝ながら、
経過を話していた先輩や友達に無事終わったというメールを送りまくっていたら、
夕方、同病の先輩(元同じ会社で、2月からたくさん相談にのってくれた先輩)からメールが!
「仕事が終わったので、今からお見舞い行ってもいいですか?」
と。
えっ!!!
先輩の会社は病院からかなり離れているところなのです。それなのに、心配して、電車に乗って来て下さったのです!!!
3月末の術後から、内出血や今回の傷跡からの出血で、
かなり精神的にやられてしまっていて、
とてもとても心細い思いでした。
再手術は無事に終わったけれど、
まだ何となく不安も残っていた時だったので、
病室に先輩がこられた時、嬉しくて涙が出そうになりました。
面会時間ギリギリだったので、
ほんの少ししか話せなかったのですが、
それでもとても元気をもらいました。
こんなに嬉しいことってあるんだと思うくらい、
嬉しくて幸せで感謝しかなかったです。
夫もその前だったか途中だったかに来て、
先輩を紹介することができました
そして、激動の1日は終わり、
翌日、気持ちも晴れやかに退院できました。
今思い出しても、先輩が
たったわずかな時間のために、
週のはじめの月曜に、
仕事を終えて家とは反対方向の電車に乗ってわざわざ来てくださったこと、
感謝してもしきれません。
今でも時々会ってお話している先輩、
あれから話題は随分変わりましたが、
会うたびにいつも元気をいただいています
それからのこと
再手術の後は、回復も早く、
最初の手術後、歩くのですら胸に響いていたのに、
それが全くなくなりました。
腫れももちろんなくなり、痛みも早くひいていき、
すぐに自転車に乗って外出できるようになりました。
あの出血が、術後の回復を阻んでいたのだろうなと思えます。
ただ、再手術前は切った箇所のへこみが目立たなかったのですが、
再手術後はぼこっと少しへこんでしまいました。
でも、あの内出血や赤黒く腫れた胸のことを思うと、
元の色に戻って良かったとしみじみ思います。
大泣きしたこと
乳がんがわかり、このような手術を終えるまで、
1人で何度か泣いたことはありましたが、
夫の前では涙を見せたくなくて、常に強気で振舞っていました。
ただ、再検査の前の日にうっかり泣いてしまいましたが
↓その時のこと
ところが、あともう1度だけ、これまた不覚にも泣いてしまったことがありました。
この再手術を終えてどのくらい経った時だったか忘れましたが、
夕飯後夫が、
「はい、手術お疲れさまでした。」
とリボンのかけられた小さな箱を差し出してきました。
「え?なになに?」
とビックリして、開けてみると、
私が普段つけないようなネックレスが入っていました。
「頑張ったから、これをつけてまた元気に出かけてください。」
と。
私はネックレスを手に取りながら、
ずっとずっとこらえていた気持ちが一気に溢れ出し、
大泣きしてしまいました。
嬉しさと、これまでの心細さと、
これからを考えることができるありがたさと、
いろんないろんな思いが入り交じって、止められず、
大人になって初めて、しゃくり上げるようなくらいに、泣いてしまいました。。。
結婚していろんな困難があったから余計に・・・だったかもしれません。
忘れられない思い出です。
これで、治療記録はおしまい。
この続きは、テーマ「放射線治療」や「ホルモン治療」に書き散らかしています。
このブログを始めたのが、2017年5月20日なので、
ちょうど放射線治療が始まった頃でした。
初めてのことで不安だらけだったので、
吐き出すために書き始めたのでした。
とても懐かしいです。
6年前は治療記録をもっと丁寧に書くつもりでしたが、
雑な締め方になってしまいました(笑)
長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。