【続】うちの子幼稚園・保育園に入れたほうがいいのかな? | アメリカ発 発達障害のお子様を持つご家族へ伝えたいこと

アメリカ発 発達障害のお子様を持つご家族へ伝えたいこと

子どもの気持ちに寄り添いながら
親も子どももハッピーになれる目からウロコの考え方や
発達障害特有の生きづらさを改善するためのシンプルなエクササイズ
お子さんが驚くほど変わる接し方や親の心の持ち方など
私が知る限りの情報をお伝えします

(2020年10月31日に投稿した記事 「うちの子幼稚園・保育園に入れたほうがいいのかな?」を編集・加筆しました)

 

こんにちは。

 

昨日の記事の続きです。

 

 

 

 

発達凸凹キッズの視点から

幼稚園を考えてみます。

 

 

園内に入ったとたんに

子どもたちがたくさんいて

いろいろと動き回っていて

にぎやかです。

 

ざわざわガヤガヤして

落ち着きません。

 

 

もしかしたら

急に誰かがぶつかってきたり

 

いきなり大きな声を出す子が

いるかもしれません。

 

 

園内も

色とりどりに飾ってあったり

 

壁には

子どもたちの作品などが

所狭しと飾ってあります。

 

(聴覚処理 視覚処理)

 

 

いろいろ興味を引くものが

子どもの目線上に置いてありますが

 

それを勝手に触ったり

動かしたりすると注意されます。

(衝動性のコントロール 固有受容感覚)

 

 

夢中になって遊んでいても

時間になったら

みんなと一緒に

違う活動をしなければいけません。

(切り替え)

 

 

いきなり

おもちゃを

取られてしまうこともあります。

(柔軟性)

 

 

教室では 

じっと座っていることを

要求されます。

(前庭感覚)

 

 

 

いろいろな物を触ったり 

お友達を押したりしてはいけません。

(固有受容感覚)

 

 

()内に書いた能力は 

 

初期脳の発達に抜けが多いと 

うまく育まれません。 

 

 

いくらホメたり叱ったりして 

表面的に

行動を修正しようとしても 

 

ほとんど効果はありませんし 

 

効果があったように見えても 

それは子どもが自己防衛のために 

かなーり無理をしているので 

 

コンディションが悪くなると

持続できないどころか 

 

逆に

トラウマを植え付けることにも

なりかねません。

 

 

 

集団生活では 

予想外のことが起こりやすく

 

自分でコントロールできることが

とても少ない状態におかれます。 

 

 

そして 

 

そうやって

お子さんの小さな体が 

 

次々と襲ってくる

外的刺激に対応するのに

いっぱいいっぱいなのに 

 

その上に

「じっとしていろ」

「人の話を聞け」

「人の指示に従え」

「お友達に親切にしろ」

「学習」など 

 

発達ピラミッドの

上部にある機能を

使うことを

次々を要求されます。 

(詳しくは「発達ピラミッド」の記事を読んでね)

 

 

 

また

周りの子供たちと比べて

状況判断や

言われたことを

頭の中で処理するのに

時間がかかるため

 

先生の指示に

注意を払って

(聴覚のフィルター)

素早く理解して 

行動に移すのは

 

かなーりハードルが高いですし

 

先生に

何かを伝えたり

助けを求めたりしようと思っても

 

なかなかタイミングがつかめません。



 

例えば 

自閉スペクトラムの子どもに

何かを質問した時に

 

それを頭の中で処理して

 

答えを

口からアウトプットするまでに

5秒から15秒かかるそうです。

 

私の経験では

質問してから

答えが返ってくるまでに

25秒かかったことがありました。

 

びっくりしました。

 

(この時のことはこの記事に書いてあります。) 

 

 

 

5秒って意外と長いです。

 

ということは

お子さんは

ほとんど言いたいことを

言えていない可能性があります。

(これは自閉スペクトラムだけでなく 発達凸凹キッズに一般的に言えることです

 

 

また

発達凸凹キッズにとって

一番予測不可能で

対応しにくいものは

残念ながら

他の人間です。

 

 

そして 

その中でも

 

ダントツ一番に

予測不可能なのが

 

他の子どもたちです。 

 

 

大人でも

子どもは

予測不可能なことをする

存在だと思うわけですから

納得ですよね?  

 

これは 

お友達が大好きで 

お友達と遊びたいと

思っているお子さんでも同じです。

 

 

実際 

お友達と遊びたいと

思っているのに 

 

初期脳の抜けが邪魔をして 

 

うまく遊べない

お子さんも多いですよね? 

 

 

子どもに

社会性を学んでほしいから

幼稚園に行かせる

 

という考え方もあります。

 

もちろん

個人差があるので

一概には言えませんが

 

それって

 

やっと少しだけ

泳げるようになったばかりの

子どもを

 

水泳が

上手になってほしいからと

 

オリンピックチームと一緒に

トレーニングさせるのと

 

似たものがあるのではないか

と思うんです。 

 

 

実際

私が見てきた

300人以上の幼児と

数十クラスの

プリスクールの現場では

 

先生が

どんなにその子の

気持ちに寄り添って

接してあげたいと思っても

 

他の子どもたちとの兼ね合いや

 

プリスクールのスケジュールの都合で

 

最悪のタイミングで

動いてもらわないといけなかったり

 

やっと心が落ち着いたと思ったら

 

他の子がいきなり

横からおもちゃを奪ったりして

 

元の木阿弥になってしまったりしたことが

山ほどありました。

 

いつも

「あーあ、この子一人だけを見ていてあげられたら 

もっとこの子の心に寄り添って 

心穏やかに過ごさせてあげられるのにな。。。」

 

と感じていました。

 

 

もちろん中には

プリスクールの2年間で

かなりの社会性を身に着けて

小学校へ進んで行った

お子さんもいますが

 

2年間

他の子どもに

全く興味を示さなくて

ほぼ交わらない

 

または他の子どもの存在や 

先生からの指示が

ストレスや脅威でしかなく

 

社会性を身につける

状況にまで

至れていなかったお子さんが

 

私の経験した中では

大多数を締めていたと思います。

 

 

 

 

現代社会は 

ひとつ何かができたら 

それをしっかりと

消化吸収して定着させ 

楽しく応用できるまで待たずに 

 

どんどんと

次のステップに

移っていくことを要求します。

 

 

そうすると 

学習は表面的なものになってしまい 

 

ただただ要求されたときに

反応するパターンのようになって 

 

別の 

少し違った場面では使えない 

応用がきかない学びになります。

 

 

例えば 

車を製造するときに 

急いで造るために

いろいろな過程を端折ってしまったら 

どんな車ができますか?  

 

見た目は綺麗な新車でも 

 

ねじがしっかりと

締まっていないかもしれない 

 

オイルが足りないかもしれない 

 

ブレーキがきかないかもしれない 

 

タイヤに空気が足りないかもしれない  

 

そうしたら 

少しの距離ならば 

なんとかごまかしごまかし 

進めるかもしれませんが 

 

限界がありますよね?

 

 

それでも 

 

今までは走れたんだから 

他の車はちゃんと

長距離を走れるんだから 

 

と 無理をして運転し続けたら  

 

車は壊れてしまいます。

 

 

 

ご家庭の事情や

親御さんの考え方もありますから

 

私は保育園や幼稚園や学校を

否定するつもりはありません。

 

また

幼稚園を経ないで

いきなり小学校の普通学級に入るのも

ハードルが高すぎるだろうと感じます。 

 

ただ

大人の事情を無視した

子ども目線からの理想としては

 

まずは親御さんと一対一で

子どもに100%寄り添える環境で

 

安心安全を感じながら 

 

心穏やかに 

 

お子さんが一番身近な人である

ご家族の方たちと関わることが 

 

人間関係の土台になります。

 

 

そこから人との関わり方を学び

人と関わることが

楽しいことなんだと

体で理解して

 

人と関わるときの

基本的なルールの

基礎を身に着けた上で

 

 

人と関わりたいと

思えるようになってから

集団の中に入るのが

一番効果的なのではないかと

私は感じています。

 

少しでも参考になれば嬉しいです。

 

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