子どもがすぐにふざけてしまう訳 | アメリカ発 発達障害のお子様を持つご家族へ伝えたいこと

アメリカ発 発達障害のお子様を持つご家族へ伝えたいこと

子どもの気持ちに寄り添いながら
親も子どももハッピーになれる目からウロコの考え方や
発達障害特有の生きづらさを改善するためのシンプルなエクササイズ
お子さんが驚くほど変わる接し方や親の心の持ち方など
私が知る限りの情報をお伝えします

こんにちは!

 

 

前回の記事で 

私たちがアセスメントをあまり使用したくない訳をお話ししました。

 

 

 

その理由の中に 

指示が通りにくかったり 

ふざけてしまうお子さんが多いので 

正確なアセスメントができない 

ということをあげました。

 

 

 

皆さんのお子さんも 

何かをやらせようとすると 

すぐにふざけてしまうことはありませんか?

 

 

 

昔から クラスに一人はいましたよね?

 

英語ではClass Clown と言います。

 

クラスクラウン=クラスのピエロ という意味で

いつもふざけて皆の笑いを誘う子どものことです。

 

 

ちなみにCrownは王冠の意味です。

日産のクラウンはClownじゃなくてCrownです。ウシシ

 

 

 

こういうお子さんは 

どうしても先生に叱られたり 

問題児扱いされてしまいがちです。

授業が進めにくいですもんね。

 

 

親としても 

何をやらせるにも 

一筋縄ではいかないので

 

叱ることが多くなってしまいますし

イラつきます。

 

 

 

だって 

わざとふざけているように 

見えますものね?

 

 

こちらがイラつくのを 

楽しんでいるようにさえ見えますよね?

 

 

でも 実はそうじゃないんです。

 

 

 

何かをやらせようとしても 

ふざけてしまったり 

クネクネしてしまったりするお子さんは 

 

 

実は 

こちらがやらせようと思っていることが 

頑張ってもうまくできないから 

 

それをごまかすために 

 

自分がみじめにならないように 

 

わざとふざけたりして 

真剣に取り組もうとしないんです。

 

 

 

だって 

 

一生懸命にやってもできないよりも 

ふざけてまじめにやらないからできない方が 

 

本当は頑張ってもできないことが 

皆にバレないでしょ?

 

 

こういうお子さんは 

パッと見では分からなくても 

 

発達の基礎に抜けが多いです。 

 

だから 皆が簡単にできることでも 

一生懸命に

たくさんのエネルギーを消耗しないと

できません。

 

なのに いつも

「もう何歳なんだから ○○できるでしょ?」と

周りからプレッシャーをかけられて

まだ 脳や体は 準備ができていないことを

やらされて来た子どもです。

 

 

そして 

そうやって一生懸命にがんばっても 

うまくできないことも多いです。 

 

 

これまでに 

他の子たちは

簡単そうにできていることが 

 

自分は

一生懸命にやってもうまくできない 

 

という体験を重ねていくうちに 

 

 

一生懸命にやって

うまくできなくて

みじめな思いをするくらいなら 

 

 

わざとふざけて 

最初から

真面目に取り組まない方が

よっぽどいい 

 

と学習してしまうのです。

 

 

 

そうすれば 

できない理由ができますから。

 

 

 

ということは 

 

お子さんがふざけてしまう 

ということは 

 

こちらが今要求していることが 

その子のキャパシティーを超えている 

ということになります。

 

 

だから 

「何歳だから ○○ができて当たり前」

という概念を取り外して

 

 

もう少し

要求をシンプルにしてあげたり 

期待値を下げてあげてください。

 

 

 

私たちは どうしても 

行動 (Behavior)は

すべて意図的なもの(Intentional)だと

受け止めがちですが

 

実はほとんどの場合 

そうではないのです。 

 

 

問題行動が起こるのには

キチンと訳があり 

 

その子の体が

安心安全を感じられない

状態であることが原因だったり 

 

 

ふざけてしまう子のように 

自分ができる範囲を

超えた要求をされていることが

原因だったりします。

 

 

「でも きつく叱ればちゃんとできます。 

だからやっぱりやる気がないだけじゃないですか?」 

 

 

と思う方もいらっしゃると思います。

 

 

叱られると 

子どもの体は 

サバイバルモードに入ります。 

 

戦うか逃げるか反応 

又は 闘争逃走反応 

 

英語ではFight or Flightといいますが 

 

そうすると 

自分を守るために 

 

他の生命活動を一時停止して 

そこに費やすためのエネルギーを

一時的に 

危険に対処するために集中し 

 

火事場の馬鹿力を出すことができます。 

 

 

だから 

その瞬間は

要求したことができるかもしれません。 

 

 

でも それは

非常事態用のエネルギーを

使っているので 

 

それを継続することはできません。 

 

 

もし継続したら

他の生命活動

(成長 発達 消化吸収 休養 回復 免疫力 自律神経の調整 学習 排泄 デトックスなどなどなど)に

エネルギーを使うことができなくなり 

他の問題に繋がります。

 

 

このことはポリヴェーガル理論のシリーズでも詳しくお話ししています。 

 

 

 

 

その子の内面の葛藤は 

パッと見ただけではすぐには分かりません。 

 

でも 

それはその子の行動に現われます。 

 

 

それを解読するのが 

私たち大人の役目です。

 

 

これを理解すると 

少し 

お子さんに対する気持ちが

変わるのではないでしょうか?

 

 

 

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