私がブログを通して、日本の皆様へ伝えたい!
と思ったきっかけとなった
目からウロコが落ちる
自閉症スペクトラムや発達に凸凹があるお子さんへの接し方について
説明している記事を
「私の体験記」という
3テーマにまとめました。
私の根本はここですので、
ぜひ、このテーマの記事を読んでいただきたいです。
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今日はこの記事の続きです。
インタビューアー
メルトダウン
(癇癪をおこして制御不能になり、
パニック状態になってしまうこと。
自分の要求が通ったとしても、
メルトダウンの場合は
そこから出ることができない状況。)は
自閉症スペクトラムの子供が
よくすることだ、と言われます。
モナ
それは神話であり、
行動に診断のレッテルを貼るのは
間違っています。
私はDSM*は
あまり好きではありません。
診断よりも、
その根底にあるプロセスのほうに
興味があります。
大事なのは
子供にどんなラベルを付けるかではなく、
行動の根底にある理由です。
ですから、
保護者の方々には
お願いだから
行動にレッテルを貼ることは
絶対にしないでください
と言いたいです。
自閉スペクトラム特有の行動
というのはありません。
子供はひとりひとり、
自分の感覚機能が
体への刺激を
どう解釈するかに基づいて、
適切な行動を取ります。
私たちの潜在意識は、
リアルタイムで
目の前にあるものが
安全なのかそうでないのかを
判断しています。
子供がメルトダウン、
または癇癪をおこして、
交感神経系が優位になる
「赤い経路」にあるときは、
体は戦うか逃げるか反応をします。
この状態では
子供は自己防衛の状態にあるので、
理性を司る脳の部分に
アクセスすることはできない、
というシグナルです。
たとえば、
私が知っているお子さんで、
学校から家への
連絡事項を書くノートを
持っている子供がいました。
教室内に
その子が無意識に
危険を感じる要因がたくさんあって
苦しんでいたために、
その子は
なかなかじっとしていることが
できませんでした。
その連絡ノートには
子供が集中力がない、
課題に取り組めない、
授業のじゃまになる、😢
と書かれていました。
その子は
このノートを見て、
さらに脅威を感じ、
この脅威から生き延びて、
教室に居続けるために、
最適な反射行動を
とらなければならなくなります。
この先生が
良かれと思ってやっていることが、
逆に子供を苦しめて、
やめさせようとしている行動を
増やしてしまっているのです。
教育システムは、
子供が
自分の苦しみを軽減して
生き残るために、
無意識のうちに
取らざるを得ない行動を
否定的に評価することを
やめなければなりません。
こういった行動には
きちんとした理由があるのです。
潜在意識が行っているのですから、
子供がわざとやっているわけではないのです。
よく、
子供は
何かを伝えるために行動をする、
と言いますが、
それは少し違います。
そういう言い方をすると、
子供が故意に行動している、
ということになります。
子供の行動は、
周りの大人に
今その子供が
生理学的に
どのような状態にあるのかを
示しているのです。
*DSMとは、アメリカ精神医学会が出している、精神疾患の診断基準と分類です。正式名称は「精神疾患の診断・統計マニュアル(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)」。頭文字を略してDSMと呼びます。
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