【万葉集にも詠われた絶景を観に行く】: 富山県高岡市・雨晴海岸 | 世界あちこち散歩

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2023年最後の旅行先は富山県。


富山県はこれまでに2度訪問しており、1度目は日帰りの一人旅で「黒部ダム」、2度目は1泊2日の団体旅行で「五箇山」を観ています。


ですが、子供時代の修学旅行や大人になってからの団体旅行、そして会社が費用を出してくれる社用での出張ではなく、純粋な一人旅での宿泊を全47都道府県でする事、その目標を個人的には「全47都道府県単独自費宿泊と呼んでいますが、それを目指していた私にとって、富山県が最後に残った県であった為、どうしても年内に達成しておきたいと思い、富山県の訪問を決めました。


では、富山県の何処に行くか?


ガイドブックやネットの情報を調べていて、ある場所の絶景写真にとても惹かれました。


その場所とは「高岡市」の「雨晴海岸(あまはらしかいがん)」。


標高3,000メートル級の「立山連峰」を富山湾」越しに眺められる絶景ポイントだそうです。

また、奈良時代の歌人「大伴家持」が雨晴海岸の景色に感動して詠んだ歌が万葉集」に残されているとの事です。

これが決め手となり、行き先は高岡市にしました。

ところが、新幹線やホテルの手配を済ませた頃には、旅行期間中の天気予報はほぼ晴れだったのですが、出発日が近づくにつれ、予報は悪化して行き、当日の北陸地方は大雪となってしまいました。

これでは絶景は諦めざるを得なくなりましたが、それでも他に訪れたい寺院もありましたし、何よりも全47都道府県単独自費宿泊の年内達成がかかっていましたので、予定通りに行く事にしました。

上野駅」からの新幹線は北陸地方の雪の影響で出発が数分遅れましたが、徐々に遅れを取り戻し、私が下車する新高岡駅」には定刻通りに到着しました。



そこからローカル線で「高岡駅」に移動。



ここが今回の旅の拠点です。


ホテルのチェックインまでは時間が随分とあったので、まずは昼食。

富山県のご当地グルメだと言う「富山ブラックラーメン」とおにぎり、コロッケのセットを食べました。




何故ブラックかと言うと、濃厚な醤油と黒胡椒でスープが黒っぽいからだそうです。

かなり濃い味ではありますが、私は美味しいと思いました。

それから更にカフェで時間を潰して、ホテルにチェックイン。

この日は雪にも寒さにも慣れていないので観光も遠出もせず、夜はホテル近くの居酒屋で魚料理中心の夕食。






そして翌日。

この日は前日以上に降雪量も多く感じ、時々雨や雹も降る観光には最悪の天気。

それでも意を決して雨晴海岸へ向かいました。

雨晴海岸の最寄り駅は「氷見線」の雨晴駅」。





時期的なものか天気のせいか、観光客は少な目。

半分以上は中国系、アジア系だったかも知れません。

天気が良ければ上の写真の様な絶景が観れるのですが、残念ながらこの日は立山連峰の姿は拝む事が出来ませんでした。



でもまだチャンスはあります。

翌日は東京に戻る日なのですが、新幹線に乗るのは夕方です。

それに、天気予報では雪は降らず曇りとなっていました。

それなら風で雲が短い時間でも切れてくれれば、立山連峰が姿を現す可能性があります。

なので翌日再訪する事にしました。

そして翌朝。

天気予報通りの曇り。

でも雲はそれ程厚くありません。

2日連続の雨晴海岸に着くと。。。

見えました!





観光プロモーション用の写真の様ではありませんが、これでも充分に神々しく、感激しました。


はるばる来た甲斐がありました。


ところで、雨晴海岸へのアクセスに関して、現地で見つけた事があります。


最寄り駅とされている雨晴駅から雨晴海岸のビューポイントまでは5分ほど歩くのですが、雪道だとこれが結構きついのです。


ところが、ここには電車(氷見線)だけでなくバス(加越能バス)も走っているのです。


更にはバスの場合、直感的には「雨晴駅前」と言うバス停が最寄りの様に見えますが、実は「岩崎」と言うバス停があり、それがビューポイントのすぐ間近に位置しています。


ですので、前日もこの日も、帰りは電車ではなくバスで岩崎から戻りました。



高岡市には雨晴海岸の他にも幾つもの見どころがあり、今回の旅行で私も数ヶ所訪問する事が出来ましたが、「国宝」の建造物を有する「瑞龍寺」と「勝興寺」の2か所は特にお薦めです。


<瑞龍寺>









<勝興寺>











さて、これで2023年の旅行はおしまいです。


2024年の抱負ですが、国内旅行については、「何でも見てやろう」「何処へでも行こう」と言う方針は少し修正し、東京や近隣県、その他幾つかの県に絞って、深掘りをしてみようと思っています。


そして海外については、出張ではなく旅行で行った最後2019年5月の事なので、随分とご無沙汰してしまいました。


ですので、出来れば1月か2月の内に何処かへ出かけたく、現在行き先を検討中です。


今年も私のブログをお読みいただき有難うございました。


来年が皆様にとって素晴らしい年になりますように!