膝の痛みが治りにくい原因は、思い込みが万延し、ストレッチやマッサージ、
テーピングやサポーターで誤魔化していることが治りを遅くしています。
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今、病院や接骨院でよく行われる治療や、
ネットに氾濫しているストレッチ、マッサージなどは、本当に有効なものでしょうか??
そんな事を書くと、多くの知識人を敵に回しそうですが、
・・・僕は変わって欲しいと思うのです。
すべてのアスリートが、笑顔で汗を流し続けられるように。
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膝が痛くなる原因はいくつもあります。
例えばシューズの問題です。
●膝の痛みの原因/ シューズの問題
練習に使っていたAとB、二つのシューズを履き変えて、そのフォームを比べてみました。
シューズの違いがフォームにどれだけ影響するでしょうか?試してみます。
どちらも速度は7km/hです。(治療前のフォーム)
右足のボトム・ディスセンターです。
スネの骨が立ってる角度の違いが判るでしょうか??(右足)
シューズを交換するだけで、これだけフォームは変化します。
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Aのフォームは、膝が沈んでいるので、腸脛靭帯や、膝の周りの筋肉に負担が多くかかります。
また、足首関節も深く曲がっていますので、アキレス腱炎や、シンスプリント、足腱膜炎になりやすいと言えるでしょう。Aのシューズは膝が沈み込むぶん、余計な筋力を使うので、体力は消耗しやすく、
タイムは出しにくいシューズと言えるでしょう。
これらがある場合、スピードを押さえたジョグだけでも膝は破壊され続けます。
ジョグはリハビリではありません。むしろ、ゆるいジョグを長くした方が痛めやすいと言えるでしょう。
膝の痛みは、筋肉の使いすぎや
筋肉の硬さだけが原因ではないのです。
●インソールについて
足の痛みで悩んでいる方の中には、特注のインソールを使っている方がよくいます。
Aのシューズに使われていたのは、ずいぶんとアーチサポートが盛られたインソールでした。
足首関節の回内、回外の角度を冷静に考えてみてくださいよ。危険な角度です。
私見ですが、走行テストを行わないオーダー・インソールは、無責任すぎではないでしょうか?
インソールを販売する人は、そのインソールが選手寿命を縮めてしまうことがある事を、
多く知ってほしいと思うのです。
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千葉県からご来院いただきました。 競技は主にトレール・ランニング(100㎞超)。
主訴は左膝の痛みです。
腸脛靭帯炎でも、外側側副靭帯炎でも、内側側副靭炎でも、名前はどうでもいいのですが、
いわゆる ランニングによる膝の痛みです。
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腸脛靭帯炎/ちょうけいじんたいえん
痛みが出る仕組み
ランニングなどの繰り返す動作によって、骨と周りのスジが擦れあう事によって起こるといわれています。
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i一般的に、筋肉の張りや硬さが原因で、ストレッチやマッサージが有効と言われていますが、
私の考えは、それは二次的なもので、根本的な解決に至らない様な気がしています。
原因を探しだし、根本から解決することが大切と考えています。
● 医療機関を選ぶポイント
医療機関を選ぶときのポイントは、
あなたの事を良く知ろうとする病院や接骨院を選ぶと良いでしょう。
医療機関を選ぶ際には、膝の痛みは筋肉の硬さが原因と決めつけず、一人ひとり違う体に対し、
一人ひとり真剣に診てくれる病院を選ぶと良いですよ。
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●膝の痛みの原因 / 静的な体のアライメント
痛みが出ている人の体には、このような事が起きています。
ずいぶんと・・・ちぐはぐな後ろ姿ですね。
●左右の膝の形が違います。
(治療前の後ろ姿)
骨のアライメントの悪さは、腸脛靭帯炎だけでなく、様々な膝の痛みや
シンスプリント、足底筋膜炎を引き起こす原因になります。
膝の痛みを治すには、治療の範囲は周囲の筋肉や靭帯だけに留まらず、
関節のアライメントも治すべきと私は考えています。
ちょっと雑ですが、・・・ 立ったまま膝のアライメントを治してみます。
簡単に修正できないものと、できるものがあるのですが、
今回は、あっさり修正できました。
ひざ関節の捻じれは、膝の筋肉を柔らかくするだけでは治りません。
反対の足や、腰、足首、股関節・・・多くの関節の動きが絡み合って起きているからです。
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少しの歪みが大きく影響するものです。 (時速7km/hで比較)
右足の形の違いが判るでしょうか??
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●膝の痛みの原因/フォームの問題
膝を痛める原因の原因の一つに、走る時のフォームが挙げられます。
走り方は、全員同じである必要はありません。
ピッチ走方や、ストライド走方、ツイスト走方や、ピストン走方など、そのフォームはそれぞれ違います。
ただし、それぞれに正しくないフォームは存在します。
■ 正しいフォームは正しい体からつくられる
どんな走り方で走るにしても、歪んだ体から正しいフォームは生まれません。
ご来院時の体は右肩が下がり、右のつま先が外を向いていました。
他にもいろいろありましたが、体全体を整えてから、治療前と後のフォームを比べてみます。
そんな事で、ランニングフォームは全然変わってしまうということを、
ランナーの多くがが知ってくれればいいと思います。
横から見たフォームの違いです。
体幹が前傾しすぎたり、足が後ろに流れるのも膝の故障に繋がります。
● 顎が上がっている、背中が反る、お尻が引けているフォームも故障の原因となります。
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● フォームを修正する方法には4つの方法があります。
1 意識して修正する。
2 シューズを変える
3 負荷トレーニングなどで体の動きを修正する。
4 体の悪い所を正しく修正する。
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今回 フォームのことは何も言っていませんが、治療の前と後でフォームが変わりました。
フォームの悪さが、膝の痛みや、シンスプリント、足底腱膜炎などの故障を引き起こすことは
よく知られている事です。
では、何がフォームを悪くする原因でしょうか? 一人ひとり違うその原因を分析し、そこを改善することによって、痛みを誘発している動きを修正していく事が膝の痛みを治す正しい方法ではないでしょうか。
次回は 「膝が痛くなる原因になる悪いフォームを生み出す原因について 」
書いてみようと思います。