「うちの子、投げ方がなんか変、走り方が何か変だから見て欲しい。」
ランナーにも関係することだから、ちょっと聞いてほしい。
あまり知られてないけど、シンスプリントや踵の痛み、肩関節の動きが凄く関係するんですね。
この動きができない人、本当に多いですね。
これができないと投球や、バレーやテニスのサーブ動作は無理があります。
両腕を水平に広げて立ち、 手のひらを下にして、 肩甲骨を寄せる、ただそれだけの動きです。
よくある悪い例ですが、
腕を後ろに開いていくと、腕が下がってしまう人が多いですね。
肩を後ろに引いて腕が下がるようでしたら、
動いている時も下がります。
投球動作では肘を後ろに引いたとき、肩の高さより肘(A)が下がってしまようなら、
肩の生理機能の問題で 肘を返したときに、点Aは、点Bの位置に下がります。
肘(点B)の位置が肩(赤いライン)より下がれば、肩の生理機能上、肩甲骨は動けなくなるので
いわゆる “変な投げ方” になり、肩と肘を壊します。
ランニングの動作では、この水平の動きができないと・・・・
本来、Aの角度で振りたい腕が、肩甲骨内側の一部が動いていないことでBのような腕振りになります。
わずかなことですが、
腕振りの軌跡はAとBは下の図のように変わります。
ほんの僅かなことですが、本人も気づいていないような体の一部の固着ですが・・・
ランニング動作において、全身が正しく動いていない場合、生体力学に狂いが生じ、
地面からの衝撃を吸収しきれなくなります。
それが原因で起きるのが、シンスプリントや足底筋膜炎、
ランニングニー(膝の痛み)だと私は考えています。
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ストレッチ前 ストレッチ ストレッチ後
ストレッチや動きづくりは、車のレースで例えれば、走行前の機体の点検整備と同じ意味があります。
私達は、プロの体の整備士ですから、こういう細かい所を見逃しません。
ようするに、初めの少しの歪みが、あとで大きく歪むので、小さい歪みのうちに気づいて修正する。地味ですが、大事なことです。当たり前のことを、どこまで丁寧に積み重ねられるか? それが競技です。