「フラット着地をしてるつもりなのに、シューズの踵が削れるんです。」
そんな患者さんが持ってきたシューズは、GT-1000 。
いいシューズだね (∩_∩)。僕もこのシューズ、好きです。
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← 「彼の走りはフラット着地ですよ」
彼が使っていた ジャパンとソーティー
どちらも 踵(かかと)は削れていない。
ヒールの厚いシューズで
足をフラットに着けばヒールは削れてしまう。
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こちらは 4足とも、一人の元実業団ランナーさんが使っていたシューズ。
なんか・・・ 危険な香りがするシューズが有りますねぇ。。 (-_-;
“走る”という行為は、必ず 全体重を片足で支えなければならない。
着底時における 片足首にかかる負担は体重の3倍とも言われている。
「足を痛めているなら靴底の厚いシューズがイイよ」と
厚底のシューズを薦めてくれる店員さんがいるけど、
衝撃は、靴底で吸収するモノだと考えているのだろうか??
そうなんだろうか??
どんなに柔らかい素材でも圧力がかかれば固くなる。
体重の三倍もかかると言われている力を
推進力に変えて、 後ろに逃がす・・・
自転車のペダリングのように、
踏んだ力を回す力に変えて前に進む事が理想だと思う。
そもそも衝撃を吸収したなら・・・それも足に負担がかかる。
それは砂浜を走るようなモノだと・・・僕は思う。
なぜ?そう思うか? 神様が作った踵の骨だけでは。。。
僕が神様なら・・・着底の衝撃を吸収するのではなく、
その力を進む為に使うように足を作ると思うから。
また、吸収するつもりなら踵骨と距骨の間に椎間板を作るはずだから。
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「誰にとって 良いシューズなのか?」が重要になる。
雑誌の評価の良いシューズが
良いシューズとは限らない。
1 2 3
2の状態で左足を右足が追い越し、
前足部(指の方)に体重が乗っていれば問題ないけど
3の時に 後足部(くるぶし辺り)に体重が乗り、
近頃 靴メーカーではオーバープロネーション対応シューズが花ざかり。
キャッチフレーズに
“オーバープロネーション対応シューズは内側に少し固めの素材などを使い倒れこみを最小限にしますその効果で足への負担を軽減します。”
“少し固めの素材”が突き上げてしまわないのか?と心配になる。
倒れこむ動きは大きくなるのではないか?・・・と
心配になる。 “少し固めの素材”が機能する以前に
倒れこみが始まるのではないか?また、
その関節可動域は正常範囲を超えるのではないか?
・・・と心配になる。
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これ以上 市販のシューズでヤルと 苦情が来そうなので、
こんなシューズを作ってみた。
“シューグーのようなもの”で
埋めただけにも見えますが仮想シューズです。
ポリマー素材で作ってあるので
シューグーに難癖をつけるつもりも
ございません。あしからず。
さて、どんな動きをするでしょうか??
※ 実際のGTは優秀なので、外側が柔らかい素材で作ってあるので
実際に走ればこんな動きはしないはずです。わざわざ 僕に苦情を言わなくても
世界の靴の形は何も変わらないのでご安心ください。
最近、かかとの幅を広く取ったジョッグ・シューズが増えてきた。
さらに、ゼロ・ドロップ (実際には5mm程度)で、
靴底の厚いシューズが増えてきた。
長くなったのでこの辺で。 (← まだ続くのか?!)
2014_01_30