今回はストレッチの効果についてのブログです。

前回:ストレッチの概要・種類

ストレッチをする機会は誰にでもあると思いますが、その目的は何でしょうか?

目的に合わせたストレッチができるように、細かく解説していきます。

 

ストレッチの効果

ストレッチの効果は、大きく分けて6種類あります。

①.筋肉の柔軟性の向上

ストレッチをすることで「身体のセンサー」である受容器が働きます。

具体的には、筋肉の長さや張力の変化を感知して、運動神経を介して脳に情報を伝達します。

この際、筋肉の長さの変化を伝えるのが筋紡錘、張力の変化を伝えるのが腱紡錘(ゴルジ腱器官)です。

筋紡錘、腱紡錘が脳に情報を伝達し、筋肉に指令を伝達する。

このサイクルを繰り返すことにより、身体が柔軟性が向上します。

 

②.関節可動域の向上

筋肉の末端である「腱」「腱膜」は骨に付着するため、関節の動きに作用します。

つまり、柔軟性のある筋肉を身に着けることで、関節のスムーズな運動に直結すると言い換えることができます。

 

③.ケガや痛みの予防/パフォーマンス向上

柔軟性が乏しい身体では、筋肉や関節への大きな負担がかかり、動きの制限などの身体能力低下が考えられます。

結果として、無理な身体の動かし方アライメント不良を引き起こし、ケガやパフォーマンス低下に繋がることが多くあります。

 

反対に、筋肉の柔軟性が向上し、関節の動きがスムーズになることで、身体のパフォーマンスは大幅に向上します。

つまり、ケガ予防の観点やパフォーマンスアップの観点から、身体の負担を減らすためにストレッチを行うことは有効と考えられます。

 

④.血行促進/疲労回復効果

筋肉が硬くなると、全身の血管が圧迫されて血行不良となります。

それにより酸素や栄養素の運搬に支障が起こり、疲労物質の除去が不十分となり、更に筋肉が硬くなります。

 

ストレッチをすることで筋肉が動くようになり、血流が改善され、全身に酸素や栄養素がしっかり届くようになります。

結果として、疲労回復の質を向上させることに繋がります。

 

⑤.副交感神経が優位になりリラックスできる

①でも書いたように、筋肉と脳は密接に繋がっています。

脳や脊髄には、自律神経の調節を行う機構が存在します。

・交感神経→興奮状態/運動時に有意となる

心拍数増加、筋肉への血流促進、運動パフォーマンス向上などに活躍

・副交感神経→リラックス状態/睡眠時に有意となる

深呼吸、心拍数低下、胃腸への血流促進などに活躍

 

自分の意思ではコントロールが難しい自律神経ですが、ストレッチを行うことで副交感神経が有意となり、リラックス状態を作ることが可能となります。

結果として、④の疲労回復にも大きく繋がります。

 

⑥.筋肉の萎縮や不全の抑制

筋肉は動かさないことで機能が低下し、徐々に細くなっていきます。

骨折による長期の固定や、ベッドでの寝たきりによる筋肉のトラブルは、主に萎縮が関係しています。

 

筋力トレーニングを行わなくても、ストレッチによる軽い運動でも予防が見込めます。

 

このように、ストレッチには幅広い効果が期待できます。

目的意識を持ってストレッチすることも、正しいストレッチを行う上で大切になります。

特に、学生へストレッチを紹介する際は、手順と目的をしっかり伝える必要があると考えます。

ただストレッチをやらせるだけでは、100%の効果は見込めないと現場を経験して思ったからです。

 

次回はストレッチのメカニズムについて、できるだけ簡単に紹介したいと思います。

 


 

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