前回のブログでこんな一言を書きました。
“「初心者はセパレートソールがオススメ」というサイトを見かける”
私も理由を聞いて、納得する部分は多くありました。
それと同時に、こんな疑問が生まれました。
「果たして、全員にセパレートソールを勧めれば良いのか?」
そんなことは無いはず!!
セパレートソールの特徴も押さえておかねば!!
と、言うわけで今回は、セパレートソールについてのお話です(^^)v
Q.セパレートソールの特徴は?
左がセパレートソール、右がフラットソールです。
つま先から踵まで、一枚に繋がっているのがフラットソールです。
前足部と踵が分かれているのがセパレートソールです。
〜メリット〜
①.シューズの反発性を生かしやすく、スピードを出しやすい
着地時の衝撃を反発力へ変えて、地面を蹴り出すことで大きく前へ進む事ができます。
シューズの中央にシャンクが入っているため、大きな反発力を生み出します。
②.重心移動がスムーズ
踵から接地することで、体重移動がスムーズにできます。
これらが、初心者にオススメと言われる理由です。
〜デメリット〜
①.足の一部に負担がかかりやすい
フラットソールは足裏全体で着地できるため、衝撃を分散しやすい構造になっています。
一方セパレートソールは、踵と前足部の2点に体重がかかりやすいです。
シューズが大きい・へたっている・接地位置が悪い場合は、シャンクによる突き上げが起こるかもしれません。
また、反発に耐えられる筋力が無いと、ふくらはぎや膝の故障に繋がります。
Q.セパレートソールが向いている走り方は?
①.ストライド走法
1歩が大きく飛び跳ねるようなストライド走法は、セパレートソールとの相性が良いとされています。
言い換えるならば、地面を大きく蹴って、1歩を広げる走法です。
そのため、シューズには着地の衝撃を反発力へ変え、前への推進力を生む性能が求められます。
セパレートソールは地面を強く蹴りやすく、シャンクがバネの役割を果たし、着地から蹴り出しの間に強い反発力を生み出します。
②.ヒールストライク走法
踵着地で体重移動がスムーズな為、前への推進力が期待できます。
③.フォアフット走法
前足部で接地できるフォアフット走法は、強い蹴り出しがしやすいです。
※フォアフット走法のランナーは、一般的にセパレートソールが適すると言われます。
※中足部に寄って接地するフォアフット走法の場合、フラットソールに適している場合があります。
★セパレートソールの扱い方
初心者ランナーのシューズを選ぶ体で考えていきます。
「体重移動が容易」
「シューズの反発を借りて走れる」
この2つが、初心者にセパレートソールを勧める大きな理由であると考えられます。
しかし、この選び方には大きな欠点があります。
・正しいシューズのサイズや特徴
・正しいシューズの履き方
・自分の走り方
上記のポイントを知らないと、ケガに繋がる事です。
シャンクの突き上げによる足底筋膜炎が良い例です。
ですから、「クッション性」や「サイズ」、「走り方」や「履き方」を理解しているのならば、セパレートソールを勧めても問題ないと言えるでしょう。
初心者に関わらず、全てのランナーに共通している事ではありますが・・・
ここまで把握している治療家は少ないでしょう。
機会があれば、実践的なセパレートソールの使い方をご紹介したいと思います。
今回はこの辺で終わります(^^)v
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