今回は、足部の解剖学についてのブログです。

足部の構造

つま先から踵までを足とした場合、片足だけでも、

  • 骨→26個(28個)
  • 関節→55個
  • 靭帯→100以上

これ以外にも筋肉が数多く存在し、複雑に絡み合って足を構成しています。

正しく足が構成されることで、重たい体重を2本の足で支えられ、姿勢保持や歩行が可能となります。

 

足部の主な役割として、

  1. 地面との衝撃吸収
  2. カラダの移動

などが挙げられます。

これらの役割に大きく関与するのが、「トラス構造」「ウィンドラス機構」です。

トラス構造

足部が地面に着いたとき、衝撃により、一時的に足部のアーチが崩れます。
同時に、足底筋膜の弾性により土踏まずが保たれ、足への衝撃を和らげるクッションの役割を果たします。
足底筋膜は足のアーチ構造を支えるため、荷重がかかった際に足底筋膜の張力によって、アーチが落ちすぎないようにブレーキをかけています。

つまり、足底に体重が加わった際に、アーチの弾性によって衝撃を吸収する機能を指します。

ウィンドラス機構(巻き上げ機構)

カラダが前に進むとき、体重は踵から前方へ移動します。

その際、足の指は背屈する(上がる)ため、徐々に足底筋膜は巻き上げられ、アーチが挙上されます。

これにより足底の剛成が高められ、アーチの崩れを防ぎます。

その後、大きな推進力を生み出しながら、挙上されたアーチは元に戻ろうとします。

 

つまり、トラス構造によって吸収した衝撃推進力に変え、スプリング状に蹴り出しを行う機能を指します。

構造の破綻による問題

何らかの理由でトラス機構やウィンドラス機構が破綻すると、足底筋膜に過度な伸張ストレスがかかり、
  • 着地の衝撃を正しく吸収できない
  • 吸収した衝撃を推進力に変換できない
などの障害が発生します。
結果として、
  • 全身のアライメントの崩れ
  • 足底筋膜炎やシンスプリントなどの障害
  • 重心の崩れ/不安定感
などを引き起こします。
 

両方の構造を正しく使うには、関節構造を正しく活かせるようにする必要があります。

そのために役立つのが、

  • リセットコンディショニング
  • アライメント修正を目的としたストレッチ
などが挙げられます。

 

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4月13日、14日に開催された静岡県東部陸上競技選手権大会に、チームトレーナーとして帯同してきました。

長い冬季練習を終えてシーズンが始まり、本格的に勝負をする日がやってきました。

 

7月にある県選手権の権利獲得、そして2週間後にあるインターハイのために、外すことのできない2日間です。

私も監督や選手と細かく計画を立てて、しっかりサポートできるように準備してきました。

心配していた天気も問題無く、試合に丁度良い晴天でした。

 

ベンチ作りが終わってから、早速私の仕事が始まります。

事前に調子が上がらない選手や、ケガから復帰した選手がいたことを聞いていました。

結果に繋がる様に、少しでもできることがあれば全力で対応します。

 

レースの間にもリカバリーコンディションアップを行い、確実にラウンドを踏めるように手伝います。

また、私の勝負する場面は、ベンチだけではありません。

選手のアップを観察したり、

時間がある限り競技を見学して、監督と次の予定を相談したり、選手へフィードバックをします。

選手の課題は、その場で修正できるケース難しいケースがあります。

私が考えているのは、長期的な目的、つまり、インターハイで勝負をする事です。

先を見据えて棄権を提案したり、次のレース展開を考えたりします。

 

中には順調に仕上がっている選手もいて、決勝まで3本走りきった選手や、

全てのラウンドでベストを更新した選手もいました。

 

長かった2日間が終わり、多くの収穫を得ることができました。

個人的な評価としては、インターハイに向けて良い収穫が多かったと思います。

改善が必要な点や次の課題点もありましたが、修正できることが多い印象です。

 

また、今回の選手権は自分のチームだけでなく、他校の選手にも注目していました。

どの程度仕上がっているのか、どのようなレース展開をしているのかを考慮しながら、インターハイの予測を立てています。

強い選手の中には、全然レースに出場していない選手がいます。

つまり、今回以上にレースが荒れる危険性も考慮しなければなりません。

 

本当の勝負まで2週間を切りました。

できる事は全て行い、次のラウンドへ進めるように、私も準備を進めたいと思います。

 


 

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前回のブログから話が続きます。

スポーツにおけるコンディショニングには、

  • リセットコンディショニング
  • アクティブコンディショニング

の2つがあります。

「リセット」と「アクティブ」、言葉では真逆の意味を成していますが、目的は「Good Condition」を作ることです。

それぞれの違いや、実施する際のポイントについて解説します。

今回は「アクティブコンディショニング」についてです。

 

アクティブコンディショニングの目的

アクティブコンディショニングの目的は、

筋肉の再教育=筋肉が働くようにする

ことになります。

 

使えていない筋肉が動くように、

  1. 呼吸による軸の安定
  2. コアの再教育(コアトレ)

これらの2点にスポットを当てて体を使います。

アクティブコンディショニングのポイント

息を吐いて軸を安定させる

息がしっかり吐けていないと、パフォーマンスの低下が起こりやすくなり、多くの選手がそのことを自覚していません。

人の持つ反応の一つとして、息を吐くことで軸が安定し、これを取り戻すことで自然と軸が安定してきます。

使えていない筋肉をトレーニングする(再教育)

体が動くようにするためには、下記の3点がカギを握ります。

  1. コアを使えるようにする
  2. 軸を安定させる
  3. 筋肉をトレーニングする

スポーツをしていると、「使いすぎている筋肉」「使えていない筋肉」が体の中でハッキリします。

これらのトレーニングは、「使えていない筋肉」に焦点を当てて行っていきます。

特に、インナーマッスルを意味する「コア」を使えるアスリートは少ないため、アクティブコンディショニングを活用して中から鍛える必要があります。

腹横筋(インナーマッスル)の変化

アクティブコンディショニングを実施することで変化を起こしやすいのは、腹筋群では無く「腹横筋」です。

息を吐くことで腹横筋が働き、多裂筋(背骨のキワにある筋肉)が背骨を安定させ、骨盤底筋群(股下の筋肉)による骨盤が安定します。

このように筋肉が連鎖的に働くため、20〜40%の筋出力アップが図れます。(腹横筋については後日細かく紹介します。)

 

パフォーマンスの向上を実感するタイミングとして

  • 楽にジャンプができるようになった
  • 安定して回転ができるようになった
  • 動いたときのふらつきが減った

などがよく挙げられます。

まとめ

アクティブコンディショニングのポイントは、

  1. 正しいフォームで行う
  2. 息を吐きながら20〜30回動かす
  3. 動かす筋肉を意識する

の3点が挙げられます。

 

そして、アクティブを行うタイミングとしては、

  • 運動前のウォーミングアップ

が望ましいと言えます。

 

アクティブコンディショニングを行うことで、使えていない筋肉が動くようになり、本来持っている能力が発揮されるからです。

結果として筋肉のバランスが整い、全身の筋バランスが改善され、トレーニング前でも動きが改善されることが見込めます。

 

実は、一般的に言われる「筋トレ」の中には、アクティブコンディショニングとして利用できる種目が数多くあります。

ランニングや陸上競技に限ったことでは、走る前の筋トレや体幹トレーニングにも注目がされています。

つまり、パフォーマンスを上げることと補強運動の関連性は非常に高いことが認知されていると言えます。

 

定期的にこのブログでも、役立つコンディショニングを更新していきたいと思います。

コンディショニングの実施例

 


 

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