「神の手」
またの名を
「黄金の左手」
と呼ばれるそれは、
宿題に追い詰められたわが子を助けたいと願う
切実な親心が頂点に達したとき、
秘めていた力が開放されて発動される……
と、中二病全開の説明をしてみましたが、
なんのことだかわかりました?
簡単に言うと、
親がこどもの宿題を手伝っちゃう
アレですよ
いやーーー…
うちのかぼた(小3)、
前期は漢字ドリルも計算ドリルも
学校から全然もって帰ってこなくて、
市販のドリルだけやらせていたら
「あゆみ」(通知表)が大変なことになりまして
ドリル出さないと手厳しい評価を下さる先生だとわかったので、
かぼたの自己評価が下がったままだと
ますます勉強のやる気がでないと思って
後期はなんとかドリルを出せるように
ドリルを家用と学校用の2冊買って
コツコツ進めていたんです
が!!
お正月明けに学校になぜか計算ドリルを2冊とも学校に持って行き、
そのまま持って帰ってこなかったので
3月に入ってとりに行かせたときには
とんでもなく溜まっていたんです
3年生の計算ドリル後半って、
文章題がほとんどなくて
地味で面倒な計算問題が20問
ぎっしりなページが多いのね。
だからやりたくなくて放置したようなのです
本当はノートにひっ算を書いて
自分で丸つけして、直して、
提出するんでしょうね。
姉のおさつはそうしていました。
しかしかぼたは壊滅的に
書くことを嫌がる子なので、
まず問題を写すのがとんでもないストレスみたいで
かといって、
ドリルのせまい隙間に
答えとひっ算を入れられるほど器用でもなく……
出でよ!神の手!
っちゅうことで、
母がノートにひっ算を書いて
かぼたが解いたものを
母が丸つけする
という、手段に出ました
甘やかしてるな~
とは思うのですが、
「書くことを重視して押さえつけてでもやらせる」
OR
「計算力をつけることを重視して
それ以外はいったん目をつぶる」
の選択の末、後者を選んだんです。
ムダだと思ってもルールには従うものだ
ということを学ぶより、
計算を早く正確にできるようになること
のほうが大事だと思ったからです。
あのね、やらない子って本当に
アゲても脅しても付き添ってもやらないでしょ?
(そんな子にあたっていないあなたはラッキーなんですよ
逆にそんな子にあたっても、それはその子の特性だからママのせいではないです)
理由はそれぞれだけど、
今まで観察してきた様子をみると
かぼたの場合はたぶん
「できない自分が嫌」
というのと
「単純作業が激しくストレスになる」
というのが理由でやらないのだと思います。
だから
「ちょっとがんばればできる
ところまでハードルを下げること」
と
「単純作業を減らして効率化すること」
の2つをサポートしてあげれば
やりやすくなると考えました。
この方法でできる日もあれば
やっぱり気分がのらなくてできない日もあります。
それでも、なんとか学校への提出期限には間に合うように
かぼたなりにがんばって進められています。
「もう出さなくていいや」
から
「できるところまでやってみよう」
にシフトチェンジできたのは、
前期と比べて大きな成長だと思うので
「成長したね~がんばってるね~」
といっぱいナデナデしています
子育てのノウハウ本はたくさんあるし
「〇年生になったら~~すべし」
みたいな説もたくさんあるけど、
どこまで行っても
『その子自身をよく観察して、
もし困難にあたっていたら
とるべき方法を適度に示す』
という以外に、
大人ができることはない気がします。
だって個人差が大きいんだもの。
「適度に」っていうのが大事。
昔担当していた生徒さんで、
塾の宿題が忙しくて大変だから
学校の宿題はお父さんが左手でやってる
というご家庭がありましたが……
全力で止めましたよ
『黄金の左手事件』と
勝手に呼んでいます。
パパの左手を発動する前に
先生に事情を説明して
代替の問題を解くのでもOKか
相談してください
えらそうに長々と書きましたが。
親が手伝ってでも
四則計算はやっとかないと
あとあととても困るから、
思わず手伝っちゃったよ
という報告でした