常識≒背景知識 | わかば国語・作文教室

こんにちは。

わかば国語・作文教室のわかばですクローバー


昨日のアート国語クラスでは
新美南吉さんの「あまだま」を使った

聞き取り練習を行いました。

物語文を読むのが得意な子たちは、
文字を読み取るのが早いだけではなく
読んだ情報を即座に映像化して情景を覚えていけるという特徴があります。
聞いた情報をなるべく映像化してイメージしていくという練習のために
3分から5分程度の聞き取りと

その内容に関する問題を

ほぼ毎回取り扱っています。

あめだま」はとても短いお話で
内容としては分かりやすいと思うのですが、
登場人物に「さむらい」が出てくるので
時代劇などを見たことがある子とない子で
イメージする映像がかなり変わってきます。

そのイメージのズレをすり合わせるために
こんな問題を用意しました。
授業で使ったプリントの一部をご紹介しますね。



本文の中に「わたし舟」が出てくるのですが、
船と言われてどんな船を想像したのか自分のイメージと一番近いものに丸をつけてもらいました。
半分以上の子がエを選んでいましたが、
何名かアやウを選んだ子もいました。
大人からすると「え?それ?」と驚くのですが
知らないというのは、そういうことです。

ちなみに…かぼた(小3)もまんまとウの「漁船」を選んでいましたゲラゲラ

大河ドラマを見せたいのですが
最近はオトナな演出もあると聞きためらっていたところ
背景知識が足りていなかったようですアセアセ
さむらいの時代にエンジンはありませんよー笑い


また物語の中でお母さんが「ふところ」から飴玉を出すシーンがあるので、
懐の意味がわかっているか確認する問題も作成しました。
着物の作りを簡単に説明し

懐(ふところ)と袂(たもと)に

どんなものを入れるかをお話しました。


大人にとっては常識だと思えることも
案外子供には馴染みがないものも多いです。
1世代分のジェネレーションギャップは意外と大きいのだなと感じます。

最近はトトロもまる子もサザエさんも見ていない子も多く、
「昭和」の生活風景を説明するのも一苦労です
ましてや江戸時代など…
時代劇を見るか江戸ワンダーランドに行くかするといいのかしら?笑い泣き
なかなかハードル高いから、
歴史コナンあたりを映像化してくれればいいのになピンク薔薇
(できればもうちょっと史実に忠実にね)

とりあえず教室の蔵書に歴史コナンシリーズを入れているので、
早く教室に来た子たちはたくさん読んでね晴れ
 

 

 

夏休みの読書感想文講座

小5~中3の上級クラス受付中です