こんばんは
わかば国語・作文教室のわかばです
物語文の読解はレベルが上がってくると
登場人物の性格がややこしくなってきます。
例えば
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昨日は僕も言い過ぎた。ひろしの言葉にカッとしたとしても、あんなひどいことを言ってはいけなかった。 昇降口でひろしを見かけた僕は思い切って声をかけた。
「 おはよう。 昨日は、僕も悪かった」
ひろしはちらりとこちらを見ると、
「 おはよう。…別に気にしてない」
と吐き捨てるようにつぶやき、床に叩きつけた上履きのかかとをつぶして足早に去っていった。
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というシーンがあったとします。
これは分かりやすいようにかなりデフォルメして書いています。
が、「別に気にしてない」というセリフをそのまま受け取ってはいけないということが
わかると思います。
「吐き捨てるようにつぶやき」→不機嫌
「床に叩きつけ」→怒り
「かかとをつぶして」→怒り
「足早に去って」→和解の意思なし
と言い換えると、
行動は全然ゆるしてない!
気にしまくってるよね!
セリフは外面です。
表面では許したと言っていても
表情や行動が本心を表しているので、
物語の読解では セリフだけに頼らず
登場人物の表情や動作に現れている感情を丁寧に拾わなくてはいけません
5年生の後半以降、 特に 6年生以上になると こういった表向きのセリフと本心が違うという教材の読み取りが増えてきます。
そういった問題が苦手だよという方は
まず慣用句をきっちり学習して
表情や動作が表す感情語を正確に押さえていきましょう!
4コマ漫画で読むもよし、
例文を作って覚えるもよし。
継続は力なり、です
千里の道も一歩から
慣用句700個も一個から↓