親はこども作文に口を出していいの? | わかば国語・作文教室
こんにちは。
つくば市のプロ家庭教師、
わかば国語・作文教室のくわだゆきこです

最近、生徒さんのお母様から興味深いご質問をいただきました。

『こどもの作文に、親が口を出していいんですかねぇ。』

と。

正直、少々答えにくい質問です
というのも、「口を出す」が何を意味するのか
人によってとらえ方が違うのでは、と思うので。

ここからは私の個人的な意見なので、
ぜひ皆さんのご意見も聞いてみたいところなのですが…


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【やったほうがいい口出し】

OKパターン①

「その漢字はもう習ったから使ってみたら?」

「この漢字忘れちゃったかな。辞書ひいてみよっか。」
→漢字が書けないことを責めずに
 学年該当漢字が書けるよう指摘する口出し

OKパターン②

「ここからは内容が変わったね。
 そういうときは段落をどうしたらいいんだっけ。」

「ちょっと一文が長すぎるから、
 「、」を打ちたいね。どこがいいかな。」

『楽しい』にもいろいろあるよ。
 わくわくとか、ハラハラとか、興奮したとか、
 ほっと和んだとか。この場合はどの『楽しい』だろうね。」

→技術的にどうすべきか、ルールと理由を示しながら
 本人に考えさせる口出し

OKパターン③

「そのときどう思ったの?」

「どうしてそう思ったのかな?」

「もし○○じゃなかったら、どうしてたと思う?」

→作文に必要な内容を引き出すために、
 質問・発問をする口出し

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【やらないほうがいい口出し】

NGパターン①

「主人公がかわいそうでしょ?悲しいと思わなかった?」

「いや、その感想はおかしいわ。普通は感動するでしょ。」

→親(大人)の感想や主観を押し付ける口出し


NGパターン②

「ここに「、」打って、ここは段落変えて。
 ここはこう漢字で書いてね。」

「ここの『お父さんは』は『僕が』に変えてね。」

「『僕はこう思いました。』で、次は『なぜかというと』
 ……ほら、書いて。」

→ルールや理由を示さないで添削し、
 もはやお母さん/お父さんの作文になってしまう口出し

NGパターン③

「もうちょっとたくさん書きなさいよ。」

「もっときれいな字で書けないの?」

→『やれるもんならやってます』と子どもがさんが
 へそを曲げてやる気がなくなる口出し


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いかがでしょうか


泳ぎ方も教えずに
『プールに放り込んでおいたら
 そのうちバタフライができるだろう。』
という親御さんはいません


作文だって技術です。
学校でもなかなか細かくは教えてくれません。
それなら周りの大人が「正しく」口を出すしかありませんよね




つまるところ
大事なのは、
口を出した作品がどう完成するかよりも、
口を出したことで、次の作文に生かせる技術を
どれだけお子さんが身につけてくれたか
だと思うんです

みなさんのご家庭では、どうされていますか?


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