T-34 "戦いの伴侶" 号 | 茶の間でジオラマ

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もーご飯だから早く片付けなさい!とか言われながら小学生みたいなプラモライフだったりなかったり

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touyaさんをしてプチ寝不足にオチーらせたブツが(車体だけ)完成致しました。
第二次大戦のロシヤ中戦車、
T-34/76(42年型六角砲塔、別名ミッキーマウス砲塔)の、
マリア・オクチャブリスカヤ軍曹が愛車、
「バエヴァヤ パドゥルー」
"戦いの伴侶"号です。

このT-34は、ドイツ軍の侵攻で家族を失った彼女が全財産を処分して買い取り、一旦は軍に献納したものの、自らこの戦車と共に出征してドイツ軍に復讐を誓った、ってゆー豪胆なエピソードを持つ車輌です。

こんな中途半端な立ち位置のモーターライズ戦車に施すには物凄く不謹慎で場違いで重いスローガン、な様な気もしますが、まあ、これは戦車が佇む情景を技術や物語の表現手段に選んでしまった以上常に付いて回ってるダークサイドですから、答えは観た方の胸の奥に…。


手元の実車写真はちょっと見切れてまして、フォーメーションサイン部分は全くの想像力の賜物です。

ちなみにこのスローガンはベルリン攻防戦時の重戦車スターリンⅡに書かれているのも確認されていまして、おそらく、志し半ばで戦死してしまった彼女の戦友達が、その後に乗り継いだ戦車に彼女を偲んで書き込んだんではないかと、ゆー事でした。

(PANZER'96 9月号他)