吉水院 南朝皇居 | 節操の無い庭

節操の無い庭

築40年近い中古物件で意図せず手に入れた和の庭園の模様。自然、生き物、家族、自分のことなど。備忘録。

4月の初めに訪れた吉野山。

今年は金峯山寺の金剛蔵王三体も拝観し、(1600円!)𠮷水神社も参拝した。

吉水院は明治の廃仏毀釈を免れて、𠮷水神社と改称して残された。

日本最古の書院建築として世界遺産に登録された。

後醍醐天皇を主祭神とし、忠臣楠木正成などを合祀している。

歴史的な価値はもとより、桜の時期に境内入口から見える一目千本は一見の価値あり。

ということで、2年連続で桜の時期に吉野参戦。

以下記録。




花はさくら、桜は、
山桜の、葉あかくてりて
と詠うのは、本居宣長…

生涯で三回ほど訪れたらしい
山桜いい!
後ろ姿を快く撮らせてくださった修験者の方は…
このあと訪れた𠮷水神社の元宮司さん
狩野英考…じゃなくて狩野永徳の金屏風『桜の図』
他にも、狩野山雪『竹の図』など




後醍醐天皇ご宸筆
ほんまかいな!?というお宝がそこかしこに、ざっくりと比較的おおらかに展示されていて
なおかつカメラもOK
一休宗純の書

小野篁といえば→参議篁
百人一首の句は
わたの原八十島かけて漕ぎ出でぬと人には告げよ海人の釣舟
遣唐使として唐に渡ることを拒否して島流し

弁慶七つ道具
源義経の鎧
他にも静御前の鎧の一部などもあり
後醍醐天皇玉座の間


空海作ってほんまかいな
弁慶思案の間
ほんまかいなというようなビッグネームの面々が色々出てくる

北闕門(ほっけもん)
修験者たちの祈りの場
ここでさっきのおじいちゃん宮司さんから邪気払いを教えてもらう

博物館的な所では、宝物の撮影はできないが、ここはあけっぴろげで、展示方法も簡素。だからこそじっくり鑑賞もできる。
色んな意味で懐が深い…のか?も?
地震でも来たら一発でアウトやなー…
という立地に建つ由緒ある神社。
天皇の地位を争う戦いに次ぐ戦いの時代。
太平記を読んだうえでここに訪れたら、趣き倍増だったはず。