和歌的発想の俳句への応用【後編】 | わたる風よりにほふマルボロ

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現代短歌新聞2021年4月号

作品掲載

 

new「源氏で紡ぐ和歌便り」

2021年10月分掲載new

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及ばぬ高き姿の顕現を

願い生きる

梶間和歌です。

 

 

三鷹古典サロン 裕泉堂での

三鷹駅前のびのび句会に

この4月から6月にかけて

出した句を紹介しています。

 

この記事の【前編】はこちら。

 

 

 

ジャンルを跨いで創作活動する

というか、

 

主軸となるものを

はっきり持ちながら

別のジャンルにも顔を覗かせる

というタイプの跨ぎ方の場合、

 

 

「違いがおもしろい」

という面もありますが

 

「違いに戸惑う」

というところも大きいか

と思います。

 

主軸が確固としていれば

しているほどに。

 

 

和歌をしながら

俳句も齧り始めた私の

率直なところ

 

を今回シェアしますね。

 

 

 

2月回で習った

 

「尻から俳句」

 

なる考え方に基本的に沿いつつ、

各回楽しんで俳句を創り

句会に参加しています。

 

 

 

日勤に向かう早朝や

夕勤後の深夜などに

雨上がりだったりすると特に

詩心が刺激され、

 

雨粒を抱くこの美しい草木を

なんとか句に描けないか

と考えることも、最近多いです。

 

 

もちろん主軸は和歌なので、

6月回のように

 

事前句の半分は

当日の電車内で創りました

 

ということもありますが。

 

 

まあ、そこはほどよいペースで。

 

 

 

さて、これは1月回の時点で

感じていたことですが、

 

 

 

和歌文脈で当然とされる

技法や発想は

 

俳句であまり

通用しないのかもしれない、

 

ということを改めて。

 

 

いえ、私も

最寄り駅前のロータリーで

落ち葉が風に舞うのを見、

季節や時間帯をずらして

 

望月はあらし吹き添ふロータリー

 

と詠んだ時点で

 

 

きっと「嵐=あらじ」は通じない

 

 

と察してはいましたが、

予想どおり1票も入らずでした。

 

 

これが

現代俳句でのみ通じないのか、

 

芭蕉のころ、

俳諧と呼ばれたころから

和歌のそうしたものを

よしとしない風潮があってこその

現代俳句のその価値観なのか、

 

はわかりません。

 

 

(確か、連歌のころは

 和歌の本歌取りのような句の付け方を

 する流派もありましたよね。

 俳諧として独立するころには

 どうなっていたのだろう)

 

 

 

軸足を和歌に置きながら

俳句でよしとされる価値観も

学ぶ、必要があれば内面化する、

 

というあんばいも手探りです。

 

 

5月回の

票の入らなかった事前句の

多くは

 

和歌的発想や文法、表現に

寄り過ぎていた気が

しないでもありません。

 

 

「水面を織れる朝日かげ」

「雨を送り」

といった擬人表現に近いものも、

 

31音あればこそ成り立つもので、

17音では厳しいのかもしれない。

 

 

「貫ける玉の緒」も通じなかった。

 

 

 

有明や列をみだして去れる雁

 

などは

読む人が読めばわかるでしょうが、

 

はっきりと和歌文脈を下敷きとし

そこから

 

「雁が列を乱す」

 

とずらしたもの、

 

 

それに2票入るということは、

和歌的発想が俳句において

完全に拒否されている

わけではない。

 

和歌と俳句で

バランスをうまく取れば

評価されないわけではない。

 

 

……かな?

 

 

 

決して不快ではない

試行錯誤なので、このまま

楽しんで続けてまいります。

 

7月回以降の句も乞うご期待。

 

 

この記事の【前編】

 

 

俳句関連の過去の記事

 

 

 

 

 

 

国語教師吉田裕子さんの

三鷹古典サロン 裕泉堂にて

句会にご一緒できる方はぜひ。

 

 

 

 

いつも応援、

また金銭的なご支援も

本当にありがとうございます。

 

金銭面の懸念された引っ越しも

なんとか終え

半年以上になりますが、

おかげさまで

無事生活できております。

 

見守ってくださるすべての方に

感謝しつつ、

貴重なお金を使って

ご寄付、また引っ越し祝いを

下さいました方には

特に厚く御礼申し上げます。

 

 

今後とも

それぞれの及ばぬ高き姿を

それぞれの役割とペースで

追ってゆきましょうね。

 

 

いっそう和歌仕事に

集中できるよう、引き続き応援

よろしくお願いいたします。

 

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それでは、またね。

 

 

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