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和歌を学ぶ「歌塾」
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作品掲載
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【本歌、参考歌、本説、語釈】
み山:深山
かよひぢ:通い路。
「深山」の「通ひ路」なので、
雪や落ち葉が積もらなくとも
人通りは期待されない。
うづもれにけり:
埋もれたのだなあ、
埋もれたのだと気づいたよ、
埋もれたのだった。
「ぬ(に)」は完了、確述の助動詞、
「けり」は気づきの助動詞。
高倉院第三皇子であり、
後鳥羽院の異母兄に当たる
惟明(これあきら)親王の詠。
惟明親王の歌には、
新古今的なものより
伯母である式子内親王の歌に
通ずる気配というか、なんというか、
性根の優しさのようなものが
どこか感じられます。
し、新古今時代よりひと昔前の
和歌の気配が
ほかの同時代の歌人の歌より
強く表れている印象です。
言語の可能性にとことん向き合い
高度な表現可能性を突き詰める
という気の漂う作は、惟明詠には
そこまでたくさん
見られないような気が。
新古今時代の歌人とはいえ
“新古今歌人”と区分されることは
あまりない惟明親王、
その人の歌まで私が
しっかりフォローしている
わけではないので、あくまで
ざっくりとした印象ではありますが。
どうなのでしょう?
新古今時代に生き
自邸に定家ら新古今歌人を
招いて歌会を主催し
新古今時代の
代表的なイベントである
「正治初度百首」「千五百番歌合」
などにも出詠している彼ですが、
“新古今歌人”という区分は
なされない……ですよね?
なされますか?
お詳しい方、いらしたらぜひ
コメント欄で教えてくださいませ。
この葉ちるみ山のおくのかよひぢは雪よりさきにうづもれにけり
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