西園寺実氏 残りける | わたる風よりにほふマルボロ

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『源氏物語』を題材に心理学講座を開催します。
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残花を

残りける深山(みやま)がくれの遅桜夏さへ風をなほや厭(いと)はん

西園寺実氏
玉葉和歌集夏300
 
 
【口語訳】

ああ、けれども、残っていたのだなあ、
山の奥深く隠れていた遅桜よ。
春の落下を惜しむ我々人間だけでなく
夏自身にさえ、
やはり風を厭う心があるものなのかなあ。

(訳:梶間和歌)