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4月末にて、東京での活動を終了いたしました。
5月以降はオンライン講座やブログでの活動を
メインと致します。
『源氏物語』を題材に心理学講座を開催します。
5月はお休みして、第8回講座以降は
6月以降にオンライン講座のご案内をしたく思います。
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鳴きぬべき雲のけしきに待ちなして今やと頼む郭公かな
道潤
玉葉和歌集夏313
【口語訳】
こんな雲の様子なのだもの、
今日こそほととぎすは鳴くだろう。
いかにもそんな風情の雲を理由に
ことさらに待たれてしまって、
いまか、いまか、と期待されてしまう
罪作りなほととぎすよ。
(訳:梶間和歌)
鳴きぬべき雲:いかにも(ほととぎすの)鳴きそうな雲
けしき:気色。様子、模様。
待ちなして:
補助動詞「なす」は、「ことさらに…する」の意。
頼む:期待する
本歌は九条良経の3男基家の
なきぬべき夕べの空をほととぎす待たれむとてやつれなかるらむ
(続後撰和歌集夏175)
とされます。
ほととぎすがなかなか鳴かないさまを
「人の心を焦らそうとしてつれないのだろうか」
と恋に重ねて詠ったこの歌
を本歌とした
道潤の「鳴きぬべき」ゆえ、
訳に「罪作りな」という一語を加えました。