神から人へ。
人から神へ。
そなたに教え、語り来(こ)し、多くの伝えを伝えてくれよ。
広めてくれよ。知らせてくれよ。
易しく説きし真理正法、多くの御霊に聞かせてくれよ。
神の願いは今はそれのみ。
急ぎ早くに、始めてくれよ。
さにて本日、何を問いたし。
(名誉欲は、いけないことでしょうか。人は誰でも、他人から認められたい、尊敬されたい、と思うものではないでしょうか。
それだからこそ、努力もできるのではないでしょうか)
さなり。
そもまた真実、現実ならん。
なれど多くの誤りは、人の名誉を求むるになく、権利勢力求むるなれば。
人の尊敬、集めたし。
人の信頼、勝ち得たし。
さなる欲求、願望は、人の根本、始めならん。
生きてこの世に成長し、己の自我の芽生えなば、同時に他人の目も気になり始めん。
己と他との違いを見つけん。
他よりも優れしこと表さん。
さなる卑しき願望なれど、そがなくなりしは、人になし。
そも扱い難き願望なれば、容易に消して、昇華(しょうげ)も難し。
なれどよき方、伸ばしなば、人の努力もそこから生まれん。
さらなる向上、進化の糧(かて)と、よきに転じて、精進すべし。
なれば無闇(むやみ)に欲求抑え、人より劣ることを望む、さなるは自然と反するものなり。
人は向上、成長望む。
なれど人とは比べるなかれ。
人と人との違いなど、あってもなきが同然のもの。
先ずは己の目標見定め、それに向かいて、歩めばよからん。
人との差異を比べるなかれ。
いずれが優(まさ)る、いずれが劣る。
さなる下らぬ競争は、狭き人間尺度のみ。
神の目からは同じもの。
神の測るは、異なる尺度。
人の真の価値を測るは、神の御心 適(かな)うか否か。
神への感謝の厚きか否か。
人への優しさ、深きか否か。
それのみ測りて、見守らる。
なれば愚かな浅ましき、比較は慎み、敬虔なれよ。
たとえ人から讃(たた)えらるるとも、驕ることなく、謙虚であれよ。
~神誥記 :今日の話題社: 新装版 (2007/02)ひふみ ともこ より~
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