神から人へ。
神から人へ、問いたきことにも答えて教え、さらに高めよ、己の信仰。
宗教、信仰、いずれも神を、讃(たた)える者の表れなれど、いつか変わりて、利用され。
さにて本日、何を問うらん。
(心と体について)
さても浅き問いなるかな。
何を知りたく、聞きたきか。
(心と体の健康について、その違いと、どうすれば健康になれるかを教えてください)
では、答えん。
心の健康、体の健康。
先ずは答えん、心の健康。
心の健康、健やかなるは、ただに素直とゆとりのことなり。
心の卑しく貧しき者とは、己中心、我欲のみなれ、人への迷惑省(かえり)みず、ただ自分のみ、利益のみ。
なれば人への施(ほどこ)しも、恵みも奉仕も毛頭(もうとう)あらず。
自分の損得、計算ばかり。
損することへの過敏な執着。
得して感謝はさらになし。
さにては心の健康は、最も遠き、心のありよう。
いつも焦(あせ)りと苛立(いらだ)ちばかりの、心楽しむゆとりもあらず。
人への感謝も、神への感謝も、露ほどもなく、愚痴ばかり。
さにては人にも嫌われて、つまはじきされ、邪魔にされ、ついには己の心の内には、人への恨みと憎しみばかり、貯まり積もりて、溢れんばかり。
さにては心は貧しくなりて、いずれ体も蝕(むしば)まれん。
なれば体の健康は、心の表れ、そのままなれば、体の容態、症状全ては、心の病を映す鏡よ。
体鍛えて、心磨かず。
ただに肉体、表面のみを、鍛え飾れど、健康あらず。
体を鍛えて、心も磨けよ。
心磨きて、体も鍛えよ。
体鍛えるその内にも、心を鍛えるよすがはあるらん。
一つを学びて、一つを覚え、さにて二つは結び合い、さらに大なる教えを悟らん。
真実真理を、肉体に、心に求めよ、宇宙の原理を。
宇宙の原理も、体の原理も、全ては同じの真理にあれば。
体を動かす神の真理は、宇宙動かす真理と同様。
慈愛と願いを読み取らば、自ずと健康、幸を賜る。
神の神意を読み解けぬ者、神に感謝を捧げ得ぬ者、いずれも真理を遠ざかり、あやまち重ねて、病となるらん。
神の真理に委ねる者は、無理なく自然に、自由と高まり、束縛、執着、拘(こだわ)り外して、雲り汚れは、浄められなん。
~神誥記 :今日の話題社: 新装版 (2007/02)ひふみ ともこ より~
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