神から人への最期(さいご)のことばは、人への祈りと、幸(さち)願う、神の全ての思いをこめん。
しばらく待つぞ、天界で。
預け、任すぞ、種人(たねびと)へ。
船出の前の別れなり。
涙は不吉の前兆なれば、笑い見送り、励まさん。
無事の帰還を。
豊かの実りを。
積み荷は軽く少なかれども、戻らんときには大猟の、旗振り戻れよ、笑み輝かせ。
神には少しの憂いもなきぞ。
嬉しく別れ、楽しく待たん。
人は神の子、己を信じよ。
己の信は、神にも通じん。
己の不安に揺れるときには、神を思えよ、心の奥の。
常に呼び掛け 守らるる、己の内なる神に問え。
神に守られ導かるる、永き海路を信じて進め。
嵐もあらん、日照りに泣かん。
なれど必ず治まりて、よき日は巡らん、順風吹かん。
進路に障害、危険もあらん。
なれど恐れず前進続けよ。
永き旅路の終わりに会える、神との再会、それのみ祈れよ。
神の心を残さず、伝え、今ようやくに、役を解かん。
天上界も祭りの日なり。
そなたも祝えよ、感謝捧げよ。
神への感謝と親への感謝。
神への思いの高まるままに、今日は休みて、佳(よ)き日を祈れ。
神も歓び、言祝(ことほ)がん。
~神から人へ〈下〉: 今日の話題社: 新版 (2003/09)ひふみ ともこ より~
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