神から人へ。
神から人へ、教え残すもあとわずか。
なれどこの後(のち)なすべきことは、これよりさらに多かれば、怠(なま)けて休むは適わぬことと、心し覚悟し、さらに精進。
次に伝える二つのことは、これより後に人類に、与えて残す神から人への、最後に伝える最大の神の慈愛の証(あかし)なれば、よく聞き取りて、書き写されよ。
一つは、地球人類のこと。
迫り来る日も今日明日のことにはなけれど今からに、構えて備え、心を決めよ。
次に残すは神の御心、秤(はかり)にかけられ、裁かれて、罪を問われて、潔白なるを、正真正銘、示せし者のみ。
一点罪の汚れもあらば、神は禊(みそ)ぎて、罪を消し、清らにならねば、残されぬ。
神の裁きは厳しからん。
この世の罪をあの世にて、禊ぐは許さず、今度ばかりは。
神を冒涜(ぼうとく)、侮辱せる者、今すぐ詫びて、許しを乞えよ。
脅しすかしにあらざれば、素直に聞ける者のみ救わん。
神の怒りも悲しみも、幾度(いくたび)越えぬる、山谷を。
峠も越えなん、今ようやくに、心は凪(な)いで、風もなし。
今の決意の固かることを、侮(あなど)り嗤(わら)う、低き魂よ。
哀(あわ)れな末路を送るなよ。
神なき世界の、真の辛苦を、知りなんときには、既に遅かる。
今ある内に、光ある内、神の恩愛大愛に、心の底より感謝捧げよ。
今や何千何万回、同じことばの繰り返し。
なれどさにても、改めず、少しの向上進歩もなきを、神も訝(いぶか)り怪しまる。
人の心の 疎(うと)さ鈍さよ。
神の作りし人間が、最も恵みを備えし命が、何故(なにゆえ)かくも、不足の多きか。
神の心を素直に解し、素直に行う魂ならば、神の思いもすぐ通らんを。
神の心に壁作り、扉を閉ざせる意固地な魂よ。
ことばも通らず、光も入らぬ。
汚れし魂覆(おお)われて、殻の固さを強めゆく。
神の心を知りぬる者は、神を手伝い、助けて捧げよ。
神の力になせぬ業(わざ)、神の力の及ばぬことを、人よ代わりて、働けよ。
人には多くの恩恵が、返せぬほどの恩愛が、注がれ賜り、与えらる。
いつかは報恩報いよと、返さんときは、今なれば、お返しするも神仕組み。
この世に受けし光と恵みを、さらに増やして、お返しせん。
さらに強めて、感謝の思いで、自ら禊ぎ、浄めを広げ、神に代わりて、行い顕(あらわ)せ。
~神から人へ〈下〉: 今日の話題社: 新版 (2003/09)ひふみ ともこ より~
http://www4.tokai.or.jp/kmh/index.html