己の我を去る清き魂は、神の み業も易く行い、神の声をも近くに聞かん。
神の み声を聞く者は、疑いならず、信じぬならず。
ただひたすらに、結べよ、神と。
神の み声を行い写し、天上世界の神からの、通信早く、人に伝えよ。
神の み声は、永遠の、教えとなるらん、残されゆかん。
神の世界を伝えよ、人へ。己の聞きしことの全てを、人に広げて、信興(おこ)せ。
人には多くの悩みあり。
迷い、煩(わずら)い、葛藤(かっとう)、束縛。
心を自由に遊ばせよ。
心の自由を取り戻せ。
遊べよ、神と。 戯(たわむ)れ、遊べ。
神の心に触れ得んためには、心の修行も大切なれど、最も易しき修養は、心を自由に遊ばせること。
無邪気に、無心に、好奇の心で、この世の全ての現象を、無垢(むく)の心で、眺めんこと。
知らぬなきほど愚かなし。
知らぬを知りて、知ろうとせず、尚知らぬままに留まらんとす。
そもまた愚かに、救う道なし。
ただ徒(いたずら)に時を生き、齢(よわい)を重ねど、賢くならぬ。
人は神の子、永遠の。
大人になれぬが真の姿。
全てを悟り、知りたるように、思いあやまつことなかれ。
知らぬを恥じるな、そは自然。
知らぬを知りても、学ばざる、怠(なま)け心をこそ恥じよ。
神の子たるは永遠の、愚かのままなる意味ならず。
やがていつかは、魂 悟り、悟りを重ねて、成長せん。
悟ると知るとは、別なこと。
悟るは真の行なれど、知るは驕(おご)りの素とならん。
なれば、知るなよ、無知のまま。
謙虚に求めよ、真理を、神を、この世を動かす真の仕組みを。
詰まらぬ邪欲に迷う内は、神の真理は無縁なり。
曇りし心に、真理は遠し。
真理は遠く、遥(はる)かに見えて、真は人の手の中にあり。
近くて見えぬは、人の眼の、魂の濁り、曇りなり。
人の迷いを覚ますには、先ずは聞かせよ、読ませよ、見せよ。
人は容易に変わらぬなれど、一度(ひとたび)読みて、眼にせし者は、表は変わらぬように見えれど、奥の魂、内なる神は、目覚めて、光を放ち始めん。
内なる神は導き始め、やがては真の信を興(おこ)さん。
なれば広めよ、目覚めの機会を。
全ての内なる神に向け、書記もて手伝え、神の仕組みを。
残されしときの許さる限り、己の真の、全ての力で、神の心に添うように、息調(ととの)えて、波長を合わせ、神と行じて、行い高めよ。
神は心を待ち給(たま)う。
清き魂、汚れぬ心。
報いを望まぬ、無欲の心を。
さなる魂(たま)こそ、幸多かれ。
さにて、終わる。
~神から人へ〈下〉: 今日の話題社: 新版 (2003/09)ひふみ ともこ より~
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