神は人を使いなむ。
神の神策、経綸(けいりん)のため。
使われ、賜われ、神の み恵み。神の み光。神の栄光。
真の富を手に入れたくば、神の力を借りるべし。
己一人の力にあらず。
神の み力、救いのなくば、人は真の救いは果たせぬ。
人の救いは魂の、心の救いと、目覚めなり。
救われ、気付きて、目を覚まし、己の汚れを畏(おそ)れ恥じ、さらに気付けよ、尊べよ。
神の与えし、御霊の清さよ。
悟りて、詫びて、悔い改めて、さらなる向上進歩を願い、己の精進努力を誓わば、人は救われ、昇華せん。
さのみの易き霊行なり。
単純容易に、誰にもなし得る、有り難くして、何より尊し。
なれば怠り、怠(なま)けるなかれ。
一つの昇華、精進なれども、易き霊行続けぬうちは、神は認めぬ、許されず。
人の真の証(あかし)を見たし。
真の感謝と直き魂。
神を欺(あざむ)く知恵ばかり、卑しき計算、損得ばかり。
神は悲しむ、嘆かるる。
何を得んとて、霊行怠る。
何を失う、魂の他(ほか)。
この世に最も大切なるを、汚し貶(おとし)め失いてまで、何を代わりに手に入れん。
真の富を、喜びを、知らず育ちし、子の哀れ。
心の豊かも、満ち足りも、未だ心に触れ得ぬ不幸。
神の心に戻れ、我が子よ。
愛(いと)しみ、育み、慈しみ、こぼるるほどの恩愛を、授けて育てし愛しき子らを、かくも貧しく、衰えさせぬる、この世のいずこに罪はありなむ。
~神から人へ〈下〉: 今日の話題社: 新版 (2003/09)ひふみ ともこ より~
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