(8)IT会社を辞めて、塩の会社を起業した理由
私が、IT企業を辞めて、塩の会社を起業した理由をご紹介しています。
(1) (2) (3) (4) は、父が肝硬変で入院し、その病院で、「病気にならない生き方」と「食品の裏側」を読み、娘の未来の子供達の健康は、娘たちの食事を作る私に責任があるのだと思った、という話。
(5) (6) は、これらの本をくれた、今の会社の顧問・瀬川昌威と出会い、輪島の塩と出会い、ミネラルの重要さを知り、化学で作られたサプリメントの怖さを知り、輪島の塩のユーザになったという話。
(7) は、いろいろな産地の塩を使い、リンゴの変色実験をやったところ、茶色くなるもの、黄色くなるもの、変色しないもの、いろいろあり驚いた、という話でした。続きです。
色の違いは何から来るのか、それぞれの塩の裏ラベルやホームページに書いてあったミネラル成分とグラム数をエクセルの表に入力してみました。その絶対値をいくら見てもわかりません。
塩がリンゴの変色を抑える理由を調べました。「塩が酵素の一種・リンゴポリフェノールの働きを抑制するため」だからでした。(「病気にならない生き方」には、食物酵素は大事なものと書かれていました。その働きを抑制する、ということです)
いろいろ調べるうちに、漬け物向けの塩は、マグネシウムを添加していることもわかりました。
それで、ナトリウムが変色を抑え、マグネシウムが発酵・熟成を促すのだろうと思い、その微妙なバランスで、リンゴの色の違いが出てくるのかな、と思いました。
バランスということは、割合なので、マグネシウム÷ナトリウム×100として、比率を出してみました。すると、リンゴの変色のしかたと、その比率の数値に、相関関係があることがわかったのです。
色の変わらない精製塩や岩塩は、ほとんどマグネシウムが含まれていないことが明らかになりました。また、海水を瞬間蒸発させた塩は、マグネシウムがとても多く、確かに海水そのものの比率に近いことがわかりました。
輪島の塩は・・・、マグネシウムとナトリウムの比率が人間の血液のマグネシウムとナトリウムの比率と、ほぼ合致していました。
そして、さらに、世界最高峰の塩と言われる、世界のトップシェフ達が使っているフランスのゲランド塩田の「フルール・ド・セル」も、似た比率だったのです。
