(7)IT会社を辞めて、塩の会社を起業した理由
私が、IT企業を辞めて、塩の会社を起業した理由をご紹介しています。
(1) (2) (3) (4) は、父が肝硬変で入院し、その病院で、「病気にならない生き方」と「食品の裏側」を読み、娘の未来の子供達の健康は、娘たちの食事を作る私に責任があるのだと思った、という話でした。
(5) (6) は、これらの本をくれた、今の会社の顧問・瀬川昌威と出会い、輪島の塩と出会い、ミネラルの重要さを知り、化学で作られたサプリメントの怖さを知り、輪島の塩のユーザになったというところまで。続きです。
当時、高校生の次女のお弁当に、果物を入れていました。よくリンゴを入れていました。リンゴは皮をむくとすぐ変色しますが、塩水につけておくと時間がたっても変色しません、主婦の常識ですね。
当然、塩は輪島の塩を使っている私も、塩水を作って、リンゴを入れてから、お弁当に入れました。
ある日、娘が係活動があって昼休みに時間がなく、お弁当をそっくり残してきたことがありました。夜、お弁当箱を開けてみると、リンゴの色が少し茶色くなっていました。
あれと思い、瀬川に、「どうして色が変わるんでしょう?馴染みがいいからでしょうかね~?」と伝えると、20種類ぐらいの塩を渡されて、「これで実験してみて」と頼まれました。
精製塩、モンゴルの岩塩、沖縄の塩、大島の塩、能登・珠洲の塩、ゲランドのフルールドセル、ゲランドの灰色の塩、などなど。
それで、私は、深夜、正確に、塩の量を測り、水の量を測り、塩水を作って、同じ大きさにリンゴを切って、実験をしました。
①水道水150gに各塩10gを溶かす。
②リンゴ(早生ふじ)をカットしたものを各塩水に20分浸す。
③5時間放置する。
その結果・・・。
a)塩水に浸さなかったリンゴ → 茶色く変色(褐変)した。
b)「食塩」「モンゴルの塩」 → ほとんど変色しなかった。
c)「沖縄の塩」→茶色くなった。
d)「大島の塩」「能登・珠洲の塩」 → 全体が黄色っぽくなった。
e)「輪島の塩」「ゲランドの塩」 → 全体がやや黄色くなり、透明感を帯びた。
となりました。透明感というのは、いわゆるリンゴの蜜の色です。
「塩水につけるとリンゴの変色を抑える」というのは、調理事典などにも書かれています。でも、塩によってその減少が違う、常識と思っていたことが常識ではなかった、ということがわかったんです。
ここから、私は、塩にハマッてしまいました。続きます。