(1)IT会社を辞めて、塩の会社を起業した理由
先日、パン教室のママ友のところに行ったときに、「どうして、橋本さんは、富士通で管理職にまでなっていたのに、会社を辞めて、塩の会社を?」と聞かれました。
「あれ、話していなかったっけ?」ときっかけについて話をしたのですが、このブログでも、きちんと書いていなかったので、一度、書いておこうと思います。
長くなりますので、連載で。よろしくお願いします。
まず、亡き父のことを話さなければなりません。
私は、就職して2年目で結婚し、仕事を続け、翌年、長女を出産しました。24年前のことです。(歳がばれますね)
そのとき父は65才。膀胱癌になりました。膀胱は転移が少ない場所ということで、そっくり膀胱を切除してしまえば大丈夫でしょう、といわれ、切除し、人工膀胱をつけました。本人にはガンの告知はしませんでした。
病院からは、手術後、念のための抗がん剤を勧められました。「抗がん剤を受ければ、あと5年、70歳までは生きられるでしょう、受けなければ、余命はわかりません」と言われました。
ところが、同じ病室には、抗がん剤を受けている方がいたのですが、みなさん、抗がん剤の副作用で苦しみ、父の入院中にも、抗がん剤を受けながら、病室で亡くなっていく方が何人もいました。(24年前の抗がん剤のことです)
父は、そういうところを見ていたので、自分はガンだと思っていなかったこともあり、抗がん剤を受けるのは恐いから嫌だといい、退院してしまいました。
結果として、父は、その後約20年、結局84歳まで生きたんです。
続きは明日に。
