気が付けば、私は二つの地球を生きていた。夫に夕飯を作る夜と、恋人と夜景を見る夜。感情だけが時差ボケしていく。髪をなでるその指が、優しく見下ろすその目が私が消えるまで、どうか、消滅しませんように。今夜も…もう一つの地球で待ってて。