漫画版『もう一つの地球で待ってて』
前回、展覧会の会場で倒れてしまった透子。
偶然その場に居合わせた漫画家・碇みなと。に助けられ、
二人は初めて言葉を交わします。
それだけなら、
ただの偶然の出会いだったはずでした。
けれど――
透子が自分の名前を告げた瞬間、
湊の表情が変わります。
第7話
『存在しないはずの君』
どうぞご覧ください
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😆😆😆【編集後記】😆😆😆
今回、湊が「透子」という名前を聞いた瞬間。
彼の中で、
ただの偶然だったはずの出会いが、
少しだけ違うものに変わります。
実は、この違和感。
第1話から、ほんの少しだけ仕込んでいました。
「やさしく見下ろすその目が――」
初めて読んだときには、
特に気にならなかった言葉かもしれません。
でも、第7話まで読んでから
もう一度あの場面を見ると――
少しだけ、
違って見えるかもしれません。
湊はなぜ、
まだ出会ってもいない「透子」を描いていたのか。
そして二人は、本当に
あの日、初めて出会ったのでしょうか。
物語はここから、
少しずつ「もう一つの地球」へ近づいていきます。
※ちなに、ラノベ版には無かった、門脇と勅使河原の登場が
今回ありました
彼らもやっと出せて♡作者としては満足です!
ではまたお会いしましょう!
📖📖📖📖📖 ラノベ 📖📖📖📖📖
夢を見ていた。
むかし。
おじいちゃんが、抱っこしてくれていた。
その大きな腕の中に、
たしかに私はいた。
おじいちゃんは、庭師だった。
日に焼けた大きな肩。
分厚い胸。
土と緑と、石鹸が混ざったような匂い。
優しく見下ろす目と、
小さな唇。
安心すると、
いつも同じ香りがした。
「あ! 気がついたみたいですね!」
明るい女性の声。
透子がゆっくり目を開ける。
視界いっぱいに、
天使みたいに整った顔があった。
さらさらの髪。
整った眉。
すっと通った鼻筋。
髭のない顎と、
まっすぐこちらを見る茶色の瞳。
頬に触れている生地は、
きりりとして清潔な香りがした。
……えっ?
透子は我に返り、
勢いよく身体を起こした。
「大丈夫ですか?」
周囲がざわつく。
「あっ……すみません! 私……?」
慌てる透子に、
学芸員らしき女性が説明した。
「碇みなと先生の個展で、倒れられたんですよ。
みなと先生が近くにいらして、
倒れる寸前に支えたんです」
え……。
気づけば透子は、
男性の腕の中にいた。
急に顔が熱くなる。
「ご、ごめんなさい……!
ご迷惑おかけして……!」
透子は何度も頭を下げた。
「もう大丈夫です。
本当に、ごめんなさい……」
周囲の視線が痛い。
倒れたところ、
全部見られていたのだろうか。
透子はバッグを抱きしめるように持ち、
逃げるように立ち上がった。
その瞬間。
ふわりと、
さっきと同じ香りが鼻先をかすめる。
――懐かしい。
森の朝みたいな、
静かな匂い。
けれど考える余裕もなく、
透子はそのまま会場を飛び出した。
白い床に、
オレンジ色の診察券が一枚、
はらりと落ちる。
「あ……」
湊はそれを拾い上げた。
何気なく、名前を見る。
その瞬間。
呼吸が止まった。
『透子』
指先が、かすかに震える。
そんなはず、ない。
その名前を、
湊は知っていた。
まだ誰にも見せていない、
未発表作品。
『もう一つの地球で待ってて』
その物語の中にしか存在しないはずの、
主人公の名前だった。
「……透子?」
遠くで、ファンの声が響く。
「先生!
みなと先生、今日いらしてたんですね!」
けれど湊は動けなかった。
診察券に書かれた名前を、
ただ見つめ続けていた。
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📢【更新予定】📢
📖10月16日(金)22時
未定ですが
多分漫画を更新します
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【過去の漫画】
第2話
第3話
第5話
第6話





















