はじまりがあれば、終わりもある。
川にも上流があれば、下流もある。
今日は朝から、予報通りに雨が降っている。
緑のポンチョを着て、荒川放水路へと自転車をこぐ。
『荒川ビジターセンター』の例会のひとつである
「荒川の昔を伝える会」に参加するためだ。
今日の内容は、足立区庁舎ホールで開催中の
『荒川今昔写真展』の報告と、片付け日の確認。
そして、令和6年度以降の会の活動方針。
それはそれで、千住の先輩に会えるのが楽しみだ。
はじめて知った、生まれる前の白黒の生活風景。
木造の橋、お化け煙突、商店街など昭和の街並み。
駅前の移り変わり、映画館の看板。ネオンの国道。
忘れているけど思い出す。北千住独特の街の香り。
会員が提出した「荒川を中心とした」昭和の写真を
プロジェクターに映したり、パネルを並べたり、
慈しむように想い出の記憶を頼りに見解をする会。
堅苦しいルールが無くても、成立する理想的な会。
いつも通りに、のんびりと例会が終わる前のこと。
職員さんから僕に手渡された封筒の中には「7枚の写真」。
展示会には、使用してもらえなかったけれど、
荒川の平成を象徴する写真。記録のようなカラーの写真。
会の先輩方も、帰りの支度をしている最中のこと。
大好きな職員さんからの粋な計らいに、驚かされた。
今日、はじめて、プロジェクターに映し出された、
「7枚の写真」に、先輩方も嬉しそうな表情だった。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240224/02/waiiha-official/6b/fc/j/o0448033615405215018.jpg?caw=800)
「五色桜大橋」が、開通する少し前のスナップ写真。
高速道路から見下ろす僕のお気に入りの隅田川の曲線。
開通をお祝いするお神輿の担ぎ手の法被姿。
高速道路を徒歩で移動する亡き義父の後ろ姿などなど。
この写真を撮ってくれた妹に感謝している。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240224/02/waiiha-official/39/8a/j/o0448033615405215020.jpg?caw=800)
「荒川の昔を伝える会」に出会えて、感謝している。
この会も残りわずか。先輩方との時間を大切に過ごしたい。
この会を、僕は、生涯の誇りに思うだろう。