オーダーメイド | 和太鼓奏者!篠笛奏者!邦楽器アーティスト”友永綾美”ブログ

和太鼓奏者!篠笛奏者!邦楽器アーティスト”友永綾美”ブログ

女性篠笛奏者、女性和太鼓奏者として全国で活動を続け、作曲・作詞・プロデュース・舞台構成や演出も手掛ける、名古屋出身のアーティストです。

太鼓に限らず、通常プロ奏者達は

楽器購入の際は制作段階から細かくオーダーして、

自分の好み、こだわり、用途に適した物を作ってもらいます。
もちろん、プロに限らず・・・ですが。

特に高価な楽器は一生モノ!

というくらい、大きな買い物になりますから、妥協はできない。



今まで私個人で頑張って購入してきた楽器は、既製品でした。




一番最初に買った太鼓は、
アマチュア時代、中古で買った民謡締め太鼓。

次に手にしたマイ太鼓は
独立時、母が買ってくれた『桶太鼓』

そして、
いつか、オーダーメイド?の大物太鼓を購入できるようになる事も、

小さくて大きな夢や目標でもあるでしょう。
私もそうでした。



以前日記に書いたとおり、私は何も持たずに独立した身。
個人の活動の中で、ガツンと楽器を揃えるのは、これまた結構大変で(^^ゞ




… …が!!とうとうやってきましたっ!
オーダーメイドの大物、私(や、和楽)オーダーの太鼓を持てる日が!!




ここに至る経緯は省略しますが、
本当に長い道のりでした。


本日、長胴や大太鼓、その他を見繕っていただくために、

大阪の太鼓正さんへ。


(道中、鈴鹿を越えた辺りで、狂ったような雷雨にブチ当たる

20本は見たな…稲妻…)

太鼓正の社長、専務をはじめ各職人さん、

そしてやはり実際、その太鼓を打ってきた奏者、峯英さんという、

頼もしいアドバイスに囲まれながら、

両面それぞれの皮について、


また

胴の色、

大太鼓台等の高さ、

カンの数、

座金等のパーツの大きさや色(それこそ、座金を取り付ける鋲に至るまで)、

カンの向き。…


すべてを、保管場所であるハイエースに納まることと活動人数とを

第一に考慮した中で、取り決めてきました。



すでに、先日見積もりがあがった時点で、

『これは!』という胴を用意して下さっていて、

中を刳り貫かれた状態での大太鼓や長胴とも対面してきました。

欅長胴の中でも逸品として、対面を待っていた二本の胴に、

私も一目惚れ!




次回は大太鼓の皮を張る場面に立ち会い、

好みの音に張ってもらうことになります。
張り上がって乾燥した革は、若干音も高くなるので、

奏者が数年打ち込んで望みの音に戻します(というか育てるというか)…

何年経ったらどんな音になっていくのか…

今ある太鼓達も含め、その変化が楽しみの一つ。
家に嫁いでくるその日が待ち遠しくてたまりません。