コラボライブ和楽のわ | 和太鼓奏者!篠笛奏者!邦楽器アーティスト”友永綾美”ブログ

和太鼓奏者!篠笛奏者!邦楽器アーティスト”友永綾美”ブログ

女性篠笛奏者、女性和太鼓奏者として全国で活動を続け、作曲・作詞・プロデュース・舞台構成や演出も手掛ける、名古屋出身のアーティストです。

事前に送られた譜面とビデオを頼りに、二回ほど稽古をし、

メンバー各自、自宅練習、

そしてライブ前日入りした三好大地さんと合わせを行うのみ、

 

 

という過酷な状況の中、ライブ当日を迎えました。

今回の会場である専修坊は、兼ねてから『コンサートをしたい』と狙っていた場所。

 

 


毎年、えんの年越し演奏があり、

高浜指導に初めて行った時の場所でもある。

えんの皆さんも『ライトアップされた、

しだれ桜の下で先生の笛が鳴り…なんていいですよねぇ!』

と構想はいっぱいあった場所である。


御住職は『楽しいことで人々が集う、そういう場所でありたい』

と二つ返事でOKして下さったそうで、

打ち合せに伺った際も私の事は覚えて下さっていて

 

『あなたの為なら何でもやりましょう』

 

 

とにこやかに(笑)言ってくださり、場の演出や音響など、

 

すでに考えてくださっていた。
大変恵まれた状況である。

また、ライブ時は障子を取り外し、
開放的な空間となり、

 

山門の専修坊の提灯↑や

 


参道の瓦のランプシェード↓


 

ステージ奥の仏間の灯りと、

 

全てを繋がりを持たせた会場でのライブとなる。


えんの方々にお願いしたのは、

チラシ配布と当日のプログラム配布に関しての相談。

 


えんの方々には観客として来ていただければと思っていたので、

 

それ以外をお願いするつもりではなかった。
それが何と、終始スタッフとして完璧な配慮をして下さったのである。

 



数日前の『えん』指導日、会場内の掃除と、重い障子の取り外し作業などに、

 

メンバーやご家族、檀家の方々が動いてくださると聞いてはいたが、

当日のランプシェード、お客さまの靴入れビニール袋の準備と

会場でのプログラム配布、

出演者、スタッフへの食事(飲み物などのケータリング)

全て、裏方作業が完璧に遂行されていたのである。

 


手作りのお食事も含め、本当に感謝感激であり、

 

本来裏方スタッフ無しの状況で、

夕食を取る時間(と、買い出し時間)がないと見越し、

軽食、ドリンク等は用意して来たのだが、

こういう準備を出演者が心配する事無く過ごせる事…

これが、えんの皆さんが指導日に言ってくださった

先生達に気持ち良く演奏してもらえれば(^ν^)』

という気持ちだったわけで、心から感謝の気持ちでいっぱいになった。


生徒さん達やメンバーの家族と言うのは、

やはり一番のファンであり、

応援団であり、

素晴らしいスタッフであるという、その事を、改めて感じた一日である。


今回、和空メンバーからは米ちゃんという、

濃いキャラの持ち主が参加(詳しくは携帯写真館参照)。


月末の伊吹島での大地さんのコンサートにも参加するため、

この期間に、大地さんの曲を四曲、

そして彼女が担当する和楽ナンバー(アンコール含め)が三つ、

ほぼ自宅練習という中で仕込んだわけだ。

普段の稽古を見ていて、曲を覚えてくる努力と、

前回のビデオ撮影で見せたアクシデントの際の機転のよさを見て、

アマチュアさんには厳しいと思われる

この怒濤の状況を乗り越えられるメンバーとして、

演奏に指名したのである。



MINAと米ちゃんは、大地さんの曲構成など心配ヶ所はあったが、

今日の演奏で、かなり消化できたはず。
伊吹島での演奏を期待したい。
また、今回は、通常タブーとされる、こちらの不手際などの部分も、

進行の中でやんわりと包んでしまう雰囲気で、それが救いだった。


第一部の和楽ステージは、荒神・天高く・走り火・命音~八丈。

 


普段やらない八丈は、場所の問題で命音ができないため、

 

命音の触りの大太鼓のあとの三宅スタイルの代わりにドッキングした。
秩父のように斜めにおいた太鼓を、立って女打ちする。
私とMINAとの二人打ちである。

走り火は、指導先にも出している普及曲であり、

演奏として世に出たのはたぶん初である。
七つの締めパートを三人で賄った。

今回はイメージと統一感を重視し、衣裳は自称『アテネの女神』バージョン。
このせいか、第一部終了後、生徒さんに誘われて見に来た方が

 

『先生すごいっ!何ていったらいいんだろう…

 

とにかく凄い!まるで天女みたいでした』

 

と興奮の様子でおっしゃって下さり、言われ慣れない、

 

女性らしい形容詞に照れてしまった(^^ゞ




第二部は大地さんのナンバー。
三曲目の大太鼓と笛のセッション以外は総出演。
ハラハラした場面もあったが、大地さんのナチュラルなトークで、和やかに進む。


ところで皆さんは、お寺などで太鼓(特に大太鼓)を打つと、

天井の煤などが降ってくるのをご存じだろうか。

大地さんいわく『仏様の恵み(笑)』を皆さんとかぶりつつ、

リラックスしたステージも終盤。
一時間のライブを終え、何と『えん』全員でスタッフ挨拶と共に花束贈呈!


 

これも予想してなかっただけに、

 

スタッフとして完璧な心遣いをして下さった皆さんに

心から感謝した瞬間である。


アンコールに、賑やかに八木節高浜バージョンでしめくくり、

無事ライブは終了した。


その後は全員でお寺に残り、食事をしながら交流会。
本日、手伝いをしてくださった米ちゃんのご家族と、

場を仕切ってくださった『えん』の皆さん、

法衣を着ると立派な若住職に変身するお寺の若いご夫婦、

大地さん、

米ちゃんの双子の妹さんのお知り合いである、マッサージの先生…

と、皆さんで大騒ぎしてしまった。

ちなみに騒いでいたのは、世に言う奇人変人チーム(AB型とB型……)である。



スタッフとして素晴らしいライブを作ってくださった皆さんとそのご家族、

またお会いする事はできなかったが、朝掃除をしてくださった檀家の方々、

後日ビデオを楽しみにして下さっている御住職始め、専修坊の皆様、

当日その場で同じ空気を共にした皆さん、

 

全てに感謝しております。

 

 

 


そしてまたこの機会が来ることを楽しみにしております。

さぁ、月末に向けて稽古しなくては。