『荒神』
正確には釜戸に宿る神、いわゆる火の神を指す。
宗教でいう三宝荒神の略でもある。
実はこの前半部分、私の頭には、合戦の前、
向き合う武士の姿が浮かんでしまうのだが、戦の曲は作りたくない私、
それを抽象的な言葉として当てはめた。
クライマックス、絡み合うような組太鼓の二人のバチ捌きに、
燃え盛る火に宿る荒神をイメージできたらと思う。
『竹霞~山の辺の道~』
竹林山水という山水画のような竹の群がる山辺の道、
霞から現われるのは、古(いにしえ)か現代(うつせ)か。
国も時代も超越した世界をチャンゴと能管で表現。
クライマックスのチャンゴ二人のバチが重なり、離れ、
追い掛ける動きは、幾重にも重なり揺れる竹の葉にも見える。
(写真は能管吹きすぎて口が痛い友永の図…)