かなりご無沙汰なブログです!
日々仕事と練習を続けていく中、今までよりも身体操作の感覚が出て来て体を動かすのが楽しくなって来ました。
そんな中で各流派の達人の技術には2種類あり達人=どちらも持っているわけではないという事にようやく気づきました。
一つ目は身体操作により相手の体を操作する技術。
二つ目は相手の生体反応をベースにした技術です。
身体操作の技術はインナーマッスル優位の身体の芯からの操作により相手の無駄な力を入れさせず魔法のように筋肉や姿勢を調整します。
頭の調整、骨盤の調整、一部の〇〇はがしなどの部位によって各々の身体操作技術を使方が多く、肉体的な疾患に即効性もあり術後の効果をすぐ感じる事が多いです。この方法は武術・多くの整体系の達人に見られます。
二つ目の生体反応の技術は相手の今この瞬間最も体が軽くなる場所に対して行います。
生体反応施術のメリットは漆塗りのような持続遅効性と安定力、相手の体に最も無理なく自然に全身を最適な形に誘導(教育)できる点です。そのためメンタル由来や手術後や内科系症状に非常に強く、これは一部の整体や鍼灸の達人に多いです。
大体身体操作の世界に入門した時点で達人たちの世界に入門した事になりますが、これらの二つはどちらも最低限の身体操作(インナーマッスル的な技術)が必要で教わる師匠によってどちらの系統に分岐するかが変わります。
私は生体反応ベースの先生に教わったため、生体反応の技術者です。
施術ではその時出る生体反応のある部位を順番に行い、施術部位(つぼ)がなくなるとその日の施術が終了するという要領になっています。
即効性よりも持続的な遅効性の方が高く体に確実に浸透し時間・回数をかけるほど自然に姿勢及び体質が調整されていきます。
生体反応の施術のレベルを上げるには、それを身につけた上で身体操作の技法を上げるのが更なる高みへ行く方法です。
施術者が緊張した手で触ると触られた側も無意識に緊張してしまうのですが、この状態は施術の効果を知らずに半減させてしまいます
身体操作が上手だと各技術の効果を倍増させることができるのです!
そんな相手の「体」が訴える最高の順序どおりに、身体操作により脳が認識しずらい間の取り方、触り方で鍼灸の浸透威力を上げる。
理想ですがこれが私の系統の最高峰の鍼灸だと考えます。
そのため私はここ10年以上身体操作を練習していたのですが、最近になって色々な身体操作系の治療を見てこの二つはセットではないという事に気づいたのでした。
それは身体操作が上手でも生体反応系の極意の一つである感覚基準がない術者が多いという事が複数の身体操作技術を見ていてわかったからです。
これに気づくのが遅すぎたのは私が生体反応系の畑から来たからだと思います。
身体操作ができればイコールで生体反応の技術も身につくと勘違いしていたのです。
ただ先天的な才能がない私のような方々にとってインナーマッスル系の身体操作は鍼灸の感覚を確実に開発・進化させるので高みに行くには必須の技術だと言えます。
そしてこの二つの系統が違う事に気づけたのも身体操作のレベルが上がって来たからだと思えばさらに自分の進化に期待できそうだと思いました。
鍼灸は本当に楽しい世界です!
また載せていきます!