一本ぢゃないヨ、二本だよ……大人に見えた、シクロランドナーとタバコの火。 | パンチサイクル~井戸端パンチ~

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自転車小僧の成れの果て・・・ネタがある限り日刊です。ワケがわからなくても、笑って許して下さいな。

 お客様のお店が来月から改装するとの事なので、ちょいお邪魔させて頂きました。


 パイナップルティーをお願いすると、パイナップルがてんこ盛り。でも私が注目したのは、細いストローが二本。この細い二本のストローに大人の香りを感じてしまいます。またワケが分からない事を…とお思いでしょうが、ちゃんと理由があるのです。



 これは、とあるマンガのヒトコマ。高校生が大人の女性にタバコを勧められ、火をつけてもらっています。


 どうですか!この火のつけ方は…二本くわえてるんですヨ、二本。二十歳そこそこで、こんなシーンを見たので「これが大人のタバコの吸い方なんだ」とインプットされました。この二本のタバコと二本のストローがダブるのでした。



 でも、もっと前から『二本』というモノに大人を感じておりました。1979年に初めて『ニューサイクリング』誌を買いまして、そこにはトーエイのキャンピングが紹介されており、なんだか見たことも無い変速機が付いて「なんだコレ」となったワケです。


 後にシクロランドナーという変速機という事が分かりましたが、中学生なんかが買えるものでも、買うものでもなかったんですな。このシクロランドナーが付いている自転車のオーナー様たちは著名な方々が多く、とてつもなく大人の人達という空気だけは読めました。当時は構造も分からず「なんでワイヤーが二本なんだろ」と疑問を持ちつつも、チェーンステーから生えているV字のブラケットに憧れておりました。


 暫くして、本来のブラケットの存在を知り、今度はそこから出ている二本のアウターワイヤーに驚き、その時に初めてプルプル式変速機という物を知りました。そして「このまま大人になればシクロランドナーを買ってもいいんだ、プルプル式変速機だぜ」と、二本のワイヤーに大人を感じつつ、入手の困難さも知らずにそんな事を思っていたんですな。