当時、販売車の集配の為に会社には1台積みと2台積みがありました
昭和年式の1台積みと2台積みだったので決して綺麗とは言えませんが、僕にとっては入社してからずっと憧れのトラックでした
免許が取れてやっと憧れのトラックに乗れる事になりましたが、いざ運転となるとビビってしまって中々運転席に座れませんでした。
親父さんが隣に乗ってくれたおかげで何とか運転できましたが、あの緊張は今でもすごく記憶に残っています。
毎日運転練習をして、やっと人並みに運転できるようになった頃、2台積みのトラックがオーバーヒートしてしまい、手放すことになってしまいました
1台積みだけじゃ回らないとの事で代わりのトラックを探していましたが中々見つかりません。
そんなある日、車の買い付けでよく親父さんと行っていた福井県のディーラーさんにポツンと3台積みの積載車が止まっていました
事故車両だった為に後ろの鉄骨がグニャッと曲がっていて、外装もサビサビでとても復活するとは思えない状態に見えました
しかし親父さんは悩んだ結果、修理して乗る事を決め、購入することにしました
この3台積みが和田貿易運送の初代1号車になるトラックです
損傷部分を修理するとは言っても知識も経験もゼロだった為、パソコンで直し方を調べながら手さぐりで直していきました
おいおい業者に頼めばいいやんってなりますが、できる事は全部自分たちでやる!という親父さんの教えがあり、たくさん失敗しましたが、何とか形になった時、それまで感じたことがない大きな達成感を感じました
そして達成感と同時にたくさんの知識と経験ももれなくついてきました!!
みんなが思いを込めた3台積み君は、後にたくさんの恩返しをしてくれることになります