3台積みも加わり仕事の効率も上がり始めた頃、ロシアの関税のシステムが変わり、車の年式制限がかかってしまったので、低年式車両が売れなくなりました
高年式車両しか輸出できない状況になり、買おうにも価格が高くて買えないお客さんは高年式車両の事故車をネットオークションで買って、中古パーツを買い自分たちで直して輸出するビジネスを考えました
ただ一つだけ問題がありました
車両の値段が安いとはいえ、自走不可能な事故車ばかりだったので、県外からの陸送代がかなり高かったんです
ここでとうとう3台積みの出番が来ました!
それなら自分たちで取りに行こうと親父さんは考え、自社で買った車を取りに行くようになります
始めは親父さんが取りに行っていましたが、ある日親父さんに「お前も運転慣れてきたし、そろそろ行ってきてみるか?」と言われました
鳥肌、からの~~ビビって冷や汗が出たけど、何よりも親父さんに初めて認められた感じがして凄くうれしかったです
出発してから帰ってくるまで手汗の量が尋常じゃなかったのを覚えてます
それからは親父さんと僕で交代交代に県外に事故車を取りに行くようになり、県外各地の引き取り先も覚えてきた頃です
同じように事故車を扱っている同業社のロシア人の人から、「うちのも運んでもらないか」と声がかかりました
その人は親父さんの友人だったこともあり、依頼を引き受けるようになっていきました
すると和田さんの所は、事故車運んでくれると口コミが広がっていき問い合わせが殺到するようになっていきました
親父さんはチャンスと捉え、何ともう1台トラックを増車する事を決めます
それで買ったのがななななななんと!!
更にデカい5台積みです!
それからは親父さんは5台積み、僕は3台積みで各地に車を取りに行くようになります
そんな時、美樹との間に今の愛する息子、嵐丸(らんまる)が出来ました!!
次回は嵐丸が生まれるまでの美樹とのストーリーを話します
まだ18歳になってから半年しか経ってない春の事です。若いですねww