このような記事にたどり着く人はジュニアギアについてはある程度ご存知でしょうから、

最初からの説明は省略します。

現在、ジュニアのギア比制限については、以下になっているようです。

  • ジュニアU19(17歳, 18歳):撤廃(旧:7.93m, 52×14T相当)
  • ユースU17 (16歳、15歳) :7.01m, 50×15T or 48×13T 相当
  • ユースU15 (14歳、13歳) : 6.10m,  50×18T or 46×16T 相当
  • ユースU13 (12歳以下)   : 5.66m, もうよくわからん
となっています。
 
確かにU19のギアは一周回ってちょうどいいギア比なのですが、

 

U15未満に関してはやりすぎ感があります。

 

 10s:シマノはCS-6600から13-25, 14-25, 15-25, 16-27 

   カンパでは13-26 or 13-29 

 

 11s:シマノの 14-28のみ、

 

12sでのトップ13T以上のギア構成は、御三家どこもラインナップしていません。

 

カンパに関しては、TisoやMicheが、ジュニアギアなどのニッチなギアを実質的に補っていました。

 

現在も、12sのジュニアギアについては、Micheが唯一となっていますが、

あれはグライド(変速の位相合わせのための切り欠き)やスパイダー締結をしていないバラバラのギアを

自由に組み合わせてパッケージングしている形となります。

 

なので変速はカスらしいです。

まだ手を出していないので知りませんが。

 

というわけで、カンパにジュニアギアがないので、

シマノのスプロケで無理やり動かしてみました。

 

Campagnolo Chorus 11と、

Shimano CS6800 14-28T 改 14-30T

 

いわゆるスプロケだけシマニョーロです。

 

結論から言うと、動きます。

留意点はありますが。

 

今回は、

 

  • 改造スプロケの考え方
  • つくりかた
  • 動かしてみた:シマノスプロケとカンパコンポの互換性
  • 変速不良と位相の関係
  • おまけ

 

です。

 

ー改造スプロケの考え方ー

まず欲しいギア構成を考えます。

 

まず、トップ側から考えます。

 

私は、基本ソロライドか日常の足として使うのみですので、

ギア比3.6もあれば事足ります。

 

下りについても、30km/hで下りたくないような林道がメインですし、

公道の下りではもがかないので、正直困っていません。

 

次に、ロー側も考えます。

 

ロー側については、1.3切れば余裕です。

39×30でいけます。

 

という条件に満たすように考えると、

 

○11~13Tのギアを排除し、巡行域のギアをクロスレシオ化する(=ジュニアギア化)

○フロントシングルに変える

 

という候補が生まれます。

 

その場合、候補に適合する構成は、

ダブルの場合:

  • 50-34 × 14-28
  • 52-36 × 14-28
  • 53-39 × 14-30

シングルの場合:

  • 38~42 × 11-30
  • 44~46 × 11-32

 

となります。

 

今回はカンパですので、

 

  • カンパのPCD110の5アームに適合するナローワイドチェーンリングがない
  • カンパ純正のジュニアスプロケットがない
  • できれば保険で30Tが欲しい

ということで、14-30Tという改造スプロケットつくり、

カンパニョーロのコンポで動かしてみます。

 

ーつくりかたー

作り方は簡単です。

14-28Tのロー側3枚を、11-30Tのロー側3枚と入れ変えるだけです。

 

 

ー動かしてみた:シマノスプロケとカンパコンポの互換性ー

動かしてみました。

 

 

 

動画内でも説明している通り、

 

21T⇔24T間を移動する際は、チェーンが乗らない、または暴れるという動きをします。

それ以外はなめらかに動きます。

 

これはカンパコンポで動かしているからではなく、

シマノコンポで動かしてもスラムコンポで動かしても

同様の動作となります。

 

よって、カンパコンポでシマノスプロケは大体動きます。

 

逆に、シマノコンポでカンパスプロケは相性悪いですが、

それはまた今度。

 

ー変速不良と位相の関係ー

さて、21Tと24T間の変速不良についてですが、

これは位相を紐解くと原因がわかります。

 

11-30Tの純正状態に戻しました。

画像の変速ポイントを赤く塗りつぶしてみました。

 

位相のずれ(逆転など)がなく、一直線にそろっています。

歯先も等角度(厳密には、関数的な変化)になっています。

 

一方、14-30Tの場合はどうかというと、

 

なんかずれてますよね。

 

21T⇒24Tの場合は、位相が遅れる方向になるため、チェーンが嵌らず、

1丁分、角度にして360/24=15°、チェーンが浮いた状態で空転して嵌る動作をします。

 

24T⇒21Tの場合は、位相が早まる方向でもチェーンが嵌るため、

急激にチェーンが21Tに落ちて嵌り、暴れる動作をします。

 

このように、異なる歯数構成を組み合わせて特殊構成のスプロケットを組み立てても、

高確率で位相のずれが生じるため、100点の動作をするわけではないということを留意してください。

 

ただ実際に乗っても、21T⇔24Tだけ他より変速遅いな、ショック大きいなと感じる程度で

及第点程度の動作はします。

 

 

ーおまけー

14-30Tの逆の組合せ、すなわち11-30Tのトップ8枚と14-28のロー3枚を組み合わせた

歯数構成は純正の11-28Tと一緒の、ヘンテコな11-28Tですが、

 

 

こっちは位相ずれが起きてるにもかかわらず、浮きや暴れがなく変速します。

Di2のパワープレイのおかげもあるかもですが...

 

おわり。