著 大沢在昌
屍蘭 長編刑事小説 新装版
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屍蘭 新装版: 新宿鮫3 (光文社文庫)/光文社
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新宿鮫シリーズの3作目。
これは読むの3回目かな?
シリーズⅡ毒猿とⅣの無間人形と言う超大作に挟まれて
派手な格闘シーン等少ないので若干地味な印象があるⅢの屍蘭ですが、
ぼくは大好きです。
派手なシーンがない分、ぞーっとする様な恐さがありますが。
そこを際立たせる為に和えて派手なシーンを控えているであろう所はさすが。
警察官としての在り方、看護婦としての在り方、
人それぞれにある心の光と闇。
ただのハードボイルドに留まらない大作ですね。
シリーズとしては初の女性を主にした作品で、
女性ならではの心の闇、
どん底に向かってじりじり転げ落ちていく展開などが
読んでいて松本清張作品を感じましたね。
文庫で500ページ近くありますが全く飽きずに読めちゃいます。
文句無しです。
☆☆☆☆☆