小冊子『環の会のテリングってどんなもの?』が出ました① | 環の会 -Motherly Network-      育ての親と養子として育った子どもたちからの声

環の会 -Motherly Network-      育ての親と養子として育った子どもたちからの声

環の会で子どもを迎えた家族からの声をご紹介します。
※子どもの名前はすべて仮名です。

はじめに

 

環の会では、縁組により迎えた子どもを、大切な子どもとして温かく育てることができるように、子どもを迎えたその日から、「テリング」により声かけをしながら育てることを勧めています。

 

実際に、そのように育てられた「こども」たちも、親になる時代になりました。

「刷り込まれた!」と本人たちは言っていますが、血が繋がっていないことを大前提にして、家族となっています。

まだまだ、人生を歩む途上にある「子ども」たち、そして親たちではありますが、そんな家族のようすについて、多くの方に知って頂きたいと思います。

 

<子どもたちに必要な「真実告知」って、何でしょうか?>

厚生労働省をはじめとして、多くの機関が「真実告知をしましょう!」と推奨しています。

環の会では、「真実」という、一方通行で一時的な情報伝達ではなく、「あなたは、大切な大切な私たちの、待ちに待っていた子ども」「〇〇さん(産みの親)が守り抜いてくれた大切な命」「〇〇ママ(産みの親)が、あなたの幸せを願って、 託してくれた子ども」ということを、日常生活の中で伝え、更に、子ども自身の気持ちを聞きながら、誠実に応じていくことを「テリング」と呼んでいます。

「真実告知」を英訳した「telling」ではなく「tell+ing(進行形)」つまり、日常生活の中で話し続けましょう、という意味合いで、「テリング」と呼んでいます。

 

「具体的にどうしたらいいか、わからない」という声が多く聞こえてくるため、「こんな感じにしてはいかがでしょうか?」ということで、先輩たちの取り組みをお伝えします。

 

実際にはそれぞれのご家庭で、それぞれの子ども、それぞれの親の、その時その時の思い、ことばで、独自のテリングをなさることを期待しています。

そして「これ、よかった!」とか、「我が家で、ほっこりしたテリング」などあれば、環の会の事務局あて、お知らせください。この小冊子の続編につなげていきたいと考えておりますので。

 

それでは、初回の「テリングのヒント」をお届けします。

 

環の会 代表理事 星野寛美