雪組 仮面のロマネスク/ガートボニート 5/6ソワレ(愛知県芸術劇場) | 晴れ、ときどき観劇。

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30代OLの日常ときどき観劇、たまに旅行

 

 

どういう話やねん

 

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観ました!実は初カメロマ。いや…曲は知っていたような気もするのですが、あとスカステで断片的に見たような気もするのですが(全体的に曖昧)、ちゃんと全編通して見たのは初めて。
そして……よく分かんねー話だなと思いました。(暴言)
ヴァルモン子爵とメルトゥイユ公爵夫人は過去の恋人同士であり、愛を巡って賭けをする。
その賭けとは、ヴァルモン子爵が貞淑な人妻トゥールベル夫人と寄宿学校を出たばかりで婚約者のある可憐な少女セシルをモノにして、さらに袖にすれば、メルトゥイユ公爵夫人はヴァルモン子爵のものになるというもの。
友人のダンスニーが想いを寄せるセシルは簡単にモノにしたヴァルモン子爵だったが、夫への尊敬・神への信仰とヴァルモン子爵への恋との間で揺れるトゥールベル夫人を攻め切ることができない。ヴァルモン子爵のトゥールベル夫人への想いを感じ取ったメルトゥイユ公爵夫人は不快感をあらわにし、当てつけのようにダンスニーに身を任せる。
メルトゥイユ公爵夫人とダンスニーとの逢引の現場に踏み込んだヴァルモン子爵はダンスニーをセシルとの恋に引き戻そうとするが、メルトゥイユ公爵夫人の暴露によってダンスニーはヴァルモン子爵に決闘を申し込む。
一方そのころ、フランスは革命に揺れていた。蜂起した市民たちが王宮に押し寄せるなか、互いに決闘を放棄し生き残ったヴァルモン子爵とダンスニーは革命の混乱へと身を投じていくのであった。

・…!?
・確かに「市民は飢えている~」的な、閑話休題横切り芝居みたいなのは場面のあいだに逐一挟まっていたけど、そんな力業でラブストーリーをどうにかしてしまう…!?ズルくない?
・そしてラブストーリーとして考えると結構胸糞というか、自分自身の選択で好きなように奔放に生きているメルトゥイユ公爵夫人は別にいいとして、彼女がゲームの素材として友人(でもないかもしれないけど、顔見知りの女性)や従姉妹をヴァルモンに差し出すのが…本当にクソすぎる…
・だって天地がひっくり返ったってヴァルモンにとって彼女たちは遊び相手でしかなくて、そんな男に…自分の友人を差し出すか?従姉妹を差し出すか??いくら顔面が朝美絢だったとしても???
・いい思い出になるから一回行っとけ、と言うかもしれない。顔面が朝美絢なら。
・しかも口説きモードの朝美さんがセクシーを通り越しているのだよ~~、指の背中で女の腕を撫でおろすとか、なに?おばあちゃん絢くんにそんなこと教えましたっけ??
・しかもよろめき人妻トゥールベル夫人は掻き口説かれてよろめきながらも罪の意識に苛まれ苦悩し心を病み(そこまで…)、婚約してるけどダンスニーが好きだけどヴァルモン子爵にモノにされてしまったセシルは怯え後悔し心を病み(そこまで…)、正直メルトゥイユ公爵夫人の言う「ものにする」とは違う気がするんですよね…こう…ジゴロなら相手から追いかけ回されてナンボというか………相手の人生をめちゃくちゃにするのは違うと思うの。
・だからこそ、策を巡らせ掻き口説き企み欺く朝美絢さんを見られるという側面はあるのですけれども……、とはいえ……、まあ「人生がめちゃくちゃにならない程度に落としても、それが何だというのか?」みたいな逆説的な議論もあるのかもしれませんけどね。
・縁遠い世界すぎて感想がいつも以上に漠然としている。曖昧模糊。
・とりあえずクラシカルな作品に、クラシカルな朝美さんの魅力がめちゃくちゃ合っていたし、そのなかで鮮烈な光を放つ夢白さんが最高でした。

実は少し手前まで書いたところで東京に着いちゃって(晩酌もしてたし…)、そして連休明けの仕事がやばすぎて平日の脳のリソースが皆無だったために、感想を書くのがかくも遅くなり。それがために正直忘れている部分も多くあり。

 

あ、でも画像見ていたら思い出したのですが、私は大変見やすいお席で見させていただけたので何の文句もなかったですが、5階席まであって見えづらい・音響がよろしくないお席があったようで…、そういう席ガチャみたいなのは嫌ですよねえ…どの席でも見やすくあれ。

 

 

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近いし見やすい~~~

 

・ガトボニ、めちゃくちゃ楽しみにして行ったのですが、めちゃくちゃめちゃくちゃ楽しかったです。
・ちゃんとガトボニだったし、かつ、新しいガトボニだった。
・朝美さんがセンターで爆音ボイスで朗々と歌い上げまくっているのを見ていたら、なんか知らないけど涙がポロリしてしまいました。こんなに大きくなって…!あーさの歌い方って、龍さんのニュアンス(クラシカルで遅取りで吐息混ぜめにするあたり?)と望海さんのニュアンス(咽喉をすこーんと開放したり音を練り上げ捏ね上げている感じ?)がミックスされているように感じられて、もちろん上手いんだけど上手いだけじゃないクセが私は大変に好きでございます。
・夢白ちゃんも音を平たくするような声の出し方をすることが多くて、それが彼女のおきゃん(死語)な魅力にマッチしていて大変良い。みんながおんなじ発声である必要はない。みんな違ってみんないい。
・とか言ってるわたくしですが、お芝居でもショーでも聖海由侑くんに目が釘付けでございました。可愛さとカッコよさとチャラさと声のコントロールと芝居と、可動域の大きい気持ちいい踊りと、それから表情と!これはまた一人目を離せないタイプのかわいこちゃんを見つけてしまいましたね。
・そういう意味ではずっと可愛い可愛い孫だと思っていた咲城けいくんが、なんだか急に大人の余裕というか色気を増大させて、お芝居では尊大で嫌な遊び人のオッサンを演じていたし、ショーでは漁業に勤しんでおられたし、何度も何度も目が吸い寄せられては「…誰!?さんちゃん…!!」という体験をいたしました。罪な男。
・そういう意味では②相変わらず爆踊り路線スターボジでガンガン踊りまくり笑顔弾けまくりまなはるに何度目の恋をしたでしょうか。一生懸命な人って本当に良いよね。応援したくなっちゃうよね。
・全ツのレポは普通に見ていたので各地のアドリブもだいたい観測していたのですが、その全部盛りにて……腰を光らせ…両肩にシャチホコを載せ(そんなちょうどいいサイズのシャチホコあるんだ)…、ぴよりん食品サンプルを持ち、背中に鯉のぼりを背負ったガートボニートさん、たいへん景気が良くて楽しかったです。
・最後のご挨拶でもアドリブに熱心だったことに触れ、大いに笑わせつつも協力された皆さんに謝意を伝えていた朝美さん。いろんな思いもあったと思うけれど、これからの日々について思うところもあるだろうけれど、やりたいように、思うままに、これからも過ごして行って欲しいと思いました。
・明確な言葉を避けるあまり曖昧さを増していく文章。

いや~~~連休最終日に弾丸でしたが愛知は近いので日帰りしやすくていい!楽しかったです。

ではでは、次は歌舞伎。