八丁味噌ブログの反響に見るブランドプライド。 | MCワカのしれっと徒然。

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2022年4月から1年間の海外移住なう

私が今回の【八丁味噌問題】に深く関心を持ち
憤りを感じているのは、そもそも【ブランド】
というのは「信頼・信用」の上に成り立って
いる、と思っているからです。


それを「農林水産省」のGI制度が最悪の形で
認定した(信頼も信用もない)からです。

上記のブログで、私は当事者である
まるや八丁味噌の浅井社長との2ショットを
載せましたが、別に身内でもなければ、
知人が従業員というわけでもない。

私が司会を務め、メンバーとしてお手伝いを
している西尾市のボランティア団体「AJF」の
協力企業として、応援をして下さっているのが
まるやさん、という関係です。
年に1~2回お会いする機会があり、味噌料理
レッスンを社長直々に受けたこともありますが
要するに、私はまるやの浅井さんの人柄や
味噌作りに感銘した「八丁味噌ファン」に
過ぎないです。

そんなただの「八丁味噌ファン」の私ですら
情けなさを感じる、今回の農水省GI問題。

まるやさんとカクキューの社長はじめ、
従業員の皆さまのやるせない気持ちを思うと
胸が熱くなります。


私がブログやSNSで発信しても、世に与える
影響力は大きくありませんが、
Facebookをシェアしてくださったり、
この問題に関心を持って下さる方がたくさん
いたことに嬉しさを感じました。
千里の道も一歩から。

「ブランド」がブランドたるゆえんは伝統を守り、ファンが多いことにあると思います。

あとから違うものが同じ名前を用いても、
そのプライドと心意気が継承されなければ廃る。

たとえば今回の件で、本家本元が名乗れなくなった元祖八丁味噌が
「岡崎(八丁)味噌」「木桶赤味噌」などと
名前を変えることになったとしましょう。
(それも本末転倒だと思いますが)

消費者も馬鹿ではありません。

大量生産の「GI八丁味噌」と、伝統製法の
「岡崎(八丁)味噌」のどちらを「ブランド」と
して購入するようになるでしょうか?

名前は確かに大事なのです。

ある日ヴィトンやエルメスが自国の変な政策に
よって、名義変更を余儀なくされることになったら……….?
ゾッとします。

でもきっと「ヴィトン」や「エルメス」の
製法や歴史が好きで、たとえ高くてもその
中身に価値を見いだしている人なら、
名前が変わっても、同じ製法、同じ心意気で
続けていく方のファンで居続けるでしょう。

それが「ブランド名」だけが先走り、それに
飛び付き「安いヴィトン風」に手を出す人は
今回のように「100円で買える八丁味噌」に
手を出していくのだと思います。

今回私がめちゃめちゃ残念なのは
100円の味噌は企業努力によって、100円で
美味しい味噌を作れるようになったのだし、
大量生産が悪いわけではない。

ウチだって、八丁味噌を日常使いにしている
わけではなく、どちらも使いながら食事を
楽しんでいます。

100円で消費者に届けるためにはタンクで
3ヶ月で出荷していかないと間に合わない。
多くの消費者が毎日生活しながら使うのは
100円の方が多いかもしれません。

そこにプライドをもってほしかった。

「八丁味噌」という名前をつけるから
売れるのではなく、大量生産で安くおいしく
赤味噌を作れる技術に誇りがあれば、
今回のように「産地じゃないところが広義で
ブランドを取りに行く」問題は起きなかった
と思うのです。

2年天然醸造で手間ヒマかけていたら
味噌は1,000円になっちゃう。

八丁味噌はブランドだもん、
高い味噌を売れるからいいね、ではなく。

お互いをリスペクト出来ればよかったのに
残念でなりません。

そして、農水省はホントにバカ。

ばかばかばか。

消費者をバカにしてる。

今回の決定に疑問を感じる消費者は多いと
思います。

農林水産省がいう
「八丁味噌組合さんも(県組合さんの)枠組みに入れば……名前も使える」
というような話はまさに
「そういう問題じゃない」
と返したいです。

それにしても、この問題は誰がどう動いたら、適正な方向に進むんでしょうか?

教えて、偉い人!