舞踊名作集Ⅲ 〜五十七年を舞い納める〜 に出演いたしました | 日本舞踊 正派若柳流 若柳吉應ブログ

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若柳吉央より若柳吉應に改名致しました。



先日、国立劇場大劇場にて舞踊名作集Ⅲ〜57年を舞い納める〜公演の「鳥獣戯画」に出演させて頂きました。
初演の時は藤間流の大家元、藤の会の大先生方が振付も出演されており、記録映像を頂いた時には先生方のイキと迫力、舞台の工夫にただただ凄いなぁと驚きました。私がまだ生まれる前の舞台でしたが、もうお亡くなりになられた大変お世話になった先生がバリバリで踊られていて、改めて立派な先生だったなぁと思いました。

今回五十数年ぶりの再演でしたので、次回私は生きてないと思いますが、その時はカエル頑張れー!と黄泉から応援したいと思います。


また、今年10月をもって国立劇場が建替えになるので、今回が私にとって最後の初代国立劇場の板に乗る舞台でした。
なんだかんだ言っても一番数多く立った慣れ親しんだ舞台でしたので、寂しくなります。また代わりになる小屋にも困ってしまいますが、新しい国立劇場にも出演できるよう頑張りたいと思います。


皆から愛されている花柳輔蔵さんとは、これまで何度か共演させて頂きましたが、今回をもって舞踊を卒業してしまうそうでとても残念です。彼の舞台上での変顔を間近で見てしまい、吹き出しそうになって後ろを向いたピンチも良い思い出です。今後の人生が素晴らしいものになる様、心より応援しております。