藤間禾寿之師一周忌追善 第42回扇珠会にて妹背山の求女を踊らせて頂きました。 | 日本舞踊 正派若柳流 若柳吉應ブログ

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若柳吉央より若柳吉應に改名致しました。

昨日は国立劇場において藤間禾寿之師一周忌追善 第42回扇珠会に出演させて頂きました。会主はいつもお世話になっている藤間禾寿也さんです。

長唄「風流船揃」
常磐津「お夏狂乱」馬子
長唄「猿舞」
常磐津「妹背山」求女
清元「双六」
以上の5番に賛助出演させて頂きました。



手塗りする前に水を飲もうと思ったら写真撮影。なぜかストローで苧環回してます。ここが支度時間が一番短くて、求女の顔作るのすごく急ぎました。楽屋も化粧前も戦場みたいになってます…


写真は、やはり映える求女を皆さん撮って送って下さったので真っ先に使わせて頂きました。

私の体格は割とガッチリ系で太ってきているのですが、求女の衣裳とカツラをすると、何となくそれっぽく見えるから不思議です。さすが歴史ある衣裳の型だなぁと感心します。

禾寿之先生には京人形の甚五郎や双面の松若等、とても細かくお稽古を見て頂きました。
将門の光圀をやらせて頂いた時は、ウンウンとうなずきながら見て頂き、とても心強く思いました。

女性の先生なのに、立役も本当にお上手で、身体の使い方をこうした方がいいと実際に足を出して「こうよ、こう!?わかった?」ととても大きな声でお稽古をつけて頂き、とても勉強させて頂きました。

もっともっと沢山教えて頂きたかったです。きっと今回の求女等も、色々仰っしゃりたい事があるのではないかと思いますが、私が天寿を全うしたらいっぱい伺わせて頂きたいと思います。

会主の藤間禾寿也さんが、追善終えてやっとお葬式が全部終わった気分と仰ってました。いやぁ…私の母が亡くなったら同じ事出来るかな?と不安になります。